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お月さま -Cranberry Jam-

2016年11月11日

少し長めの夏が終わり、すっかり秋らしくなりました。
朝の空気は凛としていて、胸一杯に吸い込むと背筋がシャンと伸びる感じがします。夜の空気はヒンヤリと澄んでいて、星がキレイに見えます。先日、大きな茜色の月を見ました。日が暮れて西の空がボーッと残照に染まる頃、東の空に目をやるとビルの合間にドッシリと鎮座していました。何とかこの大きな月を写真に収めたいと思ったのですが、カメラでは小さく写りました。しばらく経ってから空を見上げると、月は高く昇って白く小さくなっていました。

水平線近くの月が大きいのは、実は「錯視」です。比較対象の木々やビルが視界に入る為、単に大きく見えているだけです。五円玉の穴を通して月を見ると、高度が上がって小さく見えても、実際の大きさは変わらないことがよく分かります。
月は地球の周りを回っていますが、より正確に言うと、お互いの共通重心を中心に回りあっています。月の質量は地球の質量の80分の1ですが、無視できる程の小ささでは無いのです。そして月の公転軌道は、真円ではなく楕円です。その為、地球から月までの距離は常に変動しており、36万km?40万kmくらいの間を推移しています。

さて、11月14日は、68年ぶりに大近接するスーパームーンだと言われています。35万6千kmまで近づき、最大で14%大きく、30%明るく見えるそうです。もし天候に恵まれたら、頭と心を空っぽにして、大きなお月様をボーッと眺めたいものです。

Written by  Cranberry Jam

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