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母の日に自動運転車をプレゼントできたら素敵なのに-Forever Young-

2016年05月07日

ールデンウィークのまっただなか、ニュースを見ようとテレビをつけると「神戸のJR三ノ宮駅前で乗用車が暴走し、歩行者数名が重軽傷を負った」という事故が目に入った。他人事ではない気がしてその後もこの事故を追っている。運転車には持病があり運転者が運転中に病気や服薬の影響で意識障害を起こした可能性が高いらしい。運転が未熟な運転者の過労と言われ原因は異なるが、スキーツアーバスが崖下に転落し、多くの大学生が犠牲になったという事故も記憶に新しい。最近、車の暴走事故が増えている気がする。

先月、地方で一人暮らしの母親から車のキーを取り上げた。薬を誤飲し朦朧として近所を歩き回っていたところ、幸い警察に保護された。背景には軽い認知症の発生があると医者に指摘された。若い頃から運転が好きで、友人を載せて出かけることが多かった。地方では車がないと不便なことが多い。最近は高齢者の中でも車を所有し運転ができることを強みに近所の友達たちのアッシーになって感謝されることを喜びにしていた。また、自分の運転でグランドゴルフに出かけることを楽しむにしていた。顔を合わせるたびに、「いつ車のキーを返してもらえるのか」と問い詰められる。つらいが正しい判断だったと思っている。

昨日の日本経済新聞朝刊に「イノベーション暮らしの未来図」という特集が組まれた。ドローンやAI(人口知能)など新たな技術の一段の進歩と普及による生活、社会変化をわかり易く描き出している。この特集で紹介された技術の中では自動運転車が筆者にとってはタイムリーでくまなく読み込んだ。(1)衝突予防ブレーキなど機能の一部を自動操作するシステムを積んだ新車が増えており自動運転車が実用段階に入っている、(2)巨大な成長市場をにらみ、ITなど異業種からの参入も多いが、東京五輪に向け自動車大国の威信をかけ国内勢の開発のボルテージが一気に上がってきた、(3)法の想定が追いつかず、道公法の改正など普及への課題はある、(4)AIが運転の全てをしきる完全自動走行の本格化はまだ先になるが、AIが加減速、ハンドル、ブレーキの複数操作を同時にこなす準自動走行への移行は近いうちにかなりのスピードで進む可能性が高い、などが主な内容である。

また、交通事故や渋滞による経済損失は毎年多額に上ると言う。こうした中、自動運転車普及は事故防止や渋滞の解消に加え、鉄道やバスが消える過疎地問題、高齢化が進む今日において物流面での人手不足の解消など社会的な課題の解決への貢献が大いに期待できるとある。すでに自動運転車が本格的に普及していたら、あの痛ましい事故が防げたかもしれないのに。母の日プレゼントは自動運転車にできれば素敵で恰好よかったのにとこの特集を読んでいて思わずにはいられなかった。

Written by Forever Young

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