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やさしい話し方のリズム –wildernesswolf-

2015年06月05日

歯医者に行った。
本当はもっと早く行かなければならなかったのだろうが、新規に歯医者を選ぶとなるとどうしても慎重になる。
九段下にある歯医者に以前は通っていた。美しすぎる歯科衛生士の女性がいて、歯の定期ケアをしてくれるのが楽しみだった。その女性が辞めてしまったこともあるが、そこで治療した歯(詰め物)が2?3年で2本とも取れてしまった。金とセラミック。それぞれ5万円したはず。結果からすれば、ただのやぶ医者だったということだ。

新しい歯医者(Uクリニック)は自宅から一番近いところにある。開設されてから4年くらい、近所の飲み友達のKさんが悪くいないよ、と言っていた。
でも、最終的にそこに行く気になったのは、家内が娘を連れて行ってから。娘が、歯が痛いと言っていたときに、連れて行った。
連れて行く前は、家内はかなり悩んでいた。Uクリニックは、院長が猫を抱いた写真をホームページに掲載していた。
「ちょっと、どうよ! 猫なんか抱いた写真を普通のせるなんて軽薄じゃない」と。
しかし、実際に行ってみると家内は、「茶髪にしているところはちゃらいけど、実物は写真よりイケメンで、丁寧で子供も安心していた」と、前とは150度くらい転換していた。イケメンの要素が大きかったのだろうか。

今回自分が行ってみて感じたのは、確かに丁寧だし、できるだけ保険の範囲でやってくれるというのも良心的だ。イケメンということもあるが、話し方に不思議な柔らかさがある。この柔らかさはなんだろうか?と考えていて思い当たったのが、東北の話し方のリズムだ。訛りがあるわけではないが、リズムがそうだ。普通に話している調子がある種の音楽のように響いてくる。最初に入社した証券会社の青森出身の先輩を思い出した。
あらためてUクリニックのホームページを見ると、院長の出身は青森県だった(弘前高校出身)。Uクリニックは殆ど毎日予約で埋まっているようだ。腕もそこそこで良心的なことが一番なのだろうが、やさしい話し方のリズムが歯医者に行く緊張感を和らげるのかもしれない。

東北弁が馬鹿にされる時代もあった。有名政治家のイチロー氏と小石川高校で同級生だった近所の居酒屋の女将は、イチローが高校時代に人と話をしている姿を全く見たことがなかったと言う。話すと訛りが出るので恥ずかしかったのではないか、と。
時代は変わった。「あまちゃん」の大ヒットもあり東北弁はCoolになった??少なくとも、癒しを求める今の時代にはマッチしているのかもしれない。

余談だけど、50歳にもなってやり手の独身(×1)インベストメントバンカーの友人も秋田出身。若い女性にやたらとモテル。東北出身って以外と優男が多いのかも。

By:wildernesswolf

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