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恋が生まれなかった瞬間 -wildernesswolf-

2015年04月10日

人通りの少ない道を50mくらい前方から若い女性が歩いてくる。
髪の長い、(あまりよくは見えなかったが)整った顔立ち。
ピンク色のセーター、ひざ上くらいのスカート、肩かにかけたトートバック。

と、言う感じで何気なく見ていたら突然崩れるように、やや前のめりで女性が転んだ。
一瞬のことだったが、スローモーションを見ているような感じだった。
何故転んだのかが不思議だったが、確実に10cm超の高さがあるブーサン(あるいはブーティ)を履いているのが見えた。
かなり痛かったはずだが、女性は直ぐに立ち上がると、転んだ人が恥ずかしがって逃げてゆくように横道の方に曲がっていった。

本来は、「大丈夫ですか?」と声をかけるべきなのだろうが、その時点ではまだ女性と私との間は30mくらいの距離があり、ちょっと唖然としている間に立ち去ってしまった。

その後に二つのことを考えていた。
一つは、若い女性が転ぶ姿の一部始終を見た経験が過去にあっただろうか?ということ。
記憶を巡らせて見たけど、思い出せるものはない。もしかしたら、はじめてかも。
二つ目は、転んだ時点で彼女との距離が10m以内だったらどうだったか?
「大丈夫ですか」と手を差し出したらもしかしたら物語が始まったのかもしれない、と。
でも、それだとそれだけで終わってしまうような・・・・。では、もう一歩踏み込んでどうすれば良いのだろうか? う?ん。

(頭の中でシミュレーションした内容はここには書かないけど)チャンスに強い人って結局はいつもいろいろな可能性を考えている人なのですよね。

ちょっと話がそれますが、関西出身の方は、チャンスに強い人が多いのです。きっと、子供の頃から駄洒落やギャグを考えることによって頭のトレーニングが出来ているのですよね。

By:wildernesswolf

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