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酉の市?-Cranberry Jam-

2014年11月21日

明日22日は酉の市です。酉の市は11月の酉の日に、鷲の名がつく神社などで行われるお祭りです。酉の日は12日ごとに回ってきますが、今年は11月10日が一の酉、22日が二の酉です。

酉の市では縁起物として熊手が売られますが、元々は農具市が発祥とも言われています。酉の市の象徴である熊手は、昔は農具として土を柔らかくしたり、ならしたりするのによく使われていました。今では農業機械の普及であまり見かけなくなりましが、福をかき集める縁起物として受け継がれています。

飾り熊手は、当初は農具の熊手におかめと御幣をつけただけのシンプルなものでしたが、徐々に華やかになってゆき、今ではこれでもかというほどに縁起物が飾られます。おかめはおたふく(お多福)や子孫繁栄、小判は金運アップ、招き猫は福を招く、鯛はおめでたい、多くの吉兆がいっぱいに付いたものが主流です。

浅草にある鷲神社では、御祭神である「日本武尊」が東夷征伐の帰りにお礼参りで訪れ、その際に武具として使った熊手を奉納したと伝えられています。それが11月の酉の日だったことから、この日が御例祭日となりました。鷲神社の酉の市は江戸時代から続いており、熊手店だけで150店舗も出て境内は大賑わい。お店によって熊手のデザインや色が違ったり、おかめの表情が違ったりと、個性豊かなラインナップです。

熊手の購入は、商売繁盛を祈願して買う人が多いですが、家内安全を祈って買う人も増えています。買い方としては、最初は小さい物から買い、会社や世帯の益々の繁栄を願って一寸ずつ大きくしていくのが慣わしです。前年より小さいものに買い換えると福徳が下がってしまうとのこと。欲しい熊手を見つけたら値段交渉をし、駆け引きを楽しみます。商談が成立したら、割り引いてもらった金額をご祝儀として渡し、ちょっとした大名気分を味わうのが、「粋」とされているそうです。

境内を歩いていると、いたるところで「よ?お!」という手締めの声が聞こえてきます。この手締めのやり方や掛け声も、お店によってさまざま。目で見て楽しみ、手締めの声に耳を傾け、近づく年の瀬を感じ、また江戸時代から続く伝統や風情を感じることもできる酉の市。明日お近くの酉の市におでかけしてみてはいかがでしょうか。

Written by Cranberry Jam

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