最初に「幸福」の定義を、「自己肯定感」を強く保有していること、とします。
「自己肯定感」は、一般的には、”自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情”と言われています。ここでは、もう少し範囲を絞って、自分自身が主体的に選択した結果である現在の自己の状況・環境に対して一定の満足をしている状態とします。
私たちは単一の世界しか認識できません。しかし、”もし、あの時・・・・だったら”という可能性の世界は無限に存在します。私たちが認識している世界の周りには、無数の違う選択によって生じた別の世界が横たわっているのかもしれません。しかし、過去を引き戻してやり直しが出来ない以上、”あの時にこうしていれば良かった”という後悔をいくらしたところで何も生まれては来ません。
私たちは本当に自分の意思で物事を『選択』してきたのでしょうか?
『選択』の余地の無い偶然、あるいは運命と言えるようなものがあるでしょう。自分の意思で掴み取った確固たる『選択』もあるでしょう。しかし、多くの『選択』は、”仕方が無い”と選択することを放棄してしまった結果であったり、小さな怠慢の積み重ねの結果だったりします。損得勘定に流された、享楽や憤怒など一時的な感情に流された、勇気が無かった、怠情に流されて自ら選択の余地を狭めてしまった。周りが丸く収まる方法を選んでしまった。誰かを傷つけたくなかった(と自己弁護する)。
あなたが、「選択」だと思っていたものの多くは、本当の意味で自分自身の「選択」だったのでしょうか?
本当に自分が強い意志と勇気で「選択」したことであれば、あなたは結果が思ったとおりに行かなくても後悔を憶えることはなかったのではないでしょうか?
事業で成功する人は、若い頃に進学、就職、結婚、転職などにおいて、(一般的な)人とは違う選択をした経験を持っていることが多い、という話を以前に本で読んだように思います。何故そうなのか?それは「選択」した結果が、ラッキーであったのはありません。人より優れた先見性があったわけでもありません。自分で「選択」し、その結果が悪くても自分の責任として受入れ、そして改善し、自分の求める世界の達成に向けて弛まない努力を続けているのです。
それは自分が主体的に世界を構築しているという感覚に似ているような気がします。「主人公」はあなたなのです。今、この瞬間もあなたは今日の過ごし方という小さな「選択」を行っているのです。
何事も主体的に取り組むことによって、「自己肯定感」は高まるはずです。
身の回りで起こる全ては自分の「選択」の結果と覚悟を決めれば、どんなTVドラマよりもドキドキする面白い世界が開けてくるはずです。こんな「幸福」なことは無いですよ。
Written by あいなちゃんのパパ