4月に入り、気温もほぼ十度後半と、少し前までコートを着ていたのが嘘のような陽気である。最近はご無沙汰気味だが、筆者は土手際など外の風景を見ながら小一時間程度ランニングすることが楽しみの一つであり、久しぶりに今度晴れた土日にでも体を動かしてみようと思う。
さて、健康の為のランニングも闇雲に走ってみるのは何だか勿体ないので、以前から筆者は携帯電話をポケットに入れて走るようにしている。
何故なら、今の携帯電話には万歩計の機能があり、歩数は元より止まることなく走った距離(ドコモ携帯ではいきいき歩行と表示されます)やカロリー数、脂肪燃焼量など様々なデーターとして保存出来るので、手持ち無沙汰の時に”今月どれくらい歩いたかな”、などたまにチェックしていると、”最近あまり歩いていないから、今日の昼は少なくしようかな”、などと考えて面白い。
ちなみに、以前は真面目に脈拍数まで測って、自分のスイートスポット(一番体の調子が良い心拍数)に合わせながら走っていたのだが、どうにもずっと心拍数のペースを落とさない走り方は、走る分には快適なものの、どことなくストレスがたまる為、最近では楽しみや刺激になる方向を模索していた。
そんな中、先日、身に着けるだけで装着者の総消費カロリーを測定してくれるだけで無く、安静にしている状態も含めて1日の消費カロリー量を表示してくれる「fitbit zip」、「fitbit one」という、活動量計(万歩計と違って歩数だけでなく、日常の小さな動きに対してもカロリー消費量が算出されます)がソフトバンクBBから発売された。
現在では、活動量計自体はそれほど珍しくも無いのだが、この活動量計はワイヤレスでスマホと連動し、取った食事のカロリー数、上った階段数や睡眠サイクルまでと、運動、食事、睡眠の1サイクルを記録・測定する事が出来る。
つまり、一日中着けているだけで睡眠の質だけでなく、現在のペースでの運動量では目標とするカロリー消費にどのくらい時間がかかるかなど、様々な行動をオートマチックで記録し、かつグラフ化もしてくれる事から、頑張りが目に見えて楽しめるため、健康的な習慣が長持ちする。お値段も「fitbit zip」が5,480円、「fitbit one」が9,980円とお手軽な値段であり、普段デスクワーク業務で運動不足気味な人や、スタイルをキープしたい人、あるいは生活リズムを管理したい人などには打ってつけだろう。
何よりもSNS上で公表も出来ることや友達とも比較しあえることが出来るため、一種のゲーム感覚に加えて、趣味友を広げる道具にもなるのではないか、と考えた次第である。
最後に、あくまで筆者の妄想だが、もし個人でも運動量のデーターを管理するのが日常になってきた場合、ひょっとして今後このような流れも起こり得るのではないかと考えてみた。
例えば、今後生活習慣病対策として、この手の分野がもし正式に国から認知されれば、病院での健康診断に医師から個人データーの提出が求められたり、糖尿病の指導時に利用されたりするのだろう。
将来的には、集められたデーターを解析して、生活習慣の疫学データー、或いはマーケティングとして生かされて行くのではないだろうか。
また、データーを使った特定保険食品(トクホ)の商品化も考えられる。
何故なら、一時期話題になったキリンのメッツコーラなども、食事の際に脂肪の吸収を防ぐ、という保険の効果があるというだけで、あれほど大流行りになったのが記憶に新しい。
メタボに始まり、人々の健康意識は未だに高いことだし、この方面ってまだまだ有望なのではないか、などと考えてみたのだが、如何だろう。
Written by そろそろスマホの乗り換えに悩み中