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カラーは着けるものです -日本人の服はもう少し色があっても良いと思う-

2013年01月25日

昼食時に中身に大差が無くても、赤い弁当箱か黒い弁当箱かで、手に取る前には、どちらが美味しいか、既にイメージが出来上がってしまっていたり、缶コーヒーを選ぶ際にも、金色や黒ばかりで銀色はあまり選ばない、など普段目に入る色で、その時の感情をまるでコントロールされている様な印象を受けることがある。
長年にわたって何故、色一つで心地良さを感じたり、買い物中にも女性売場の様な色をした売場に行くと、男性は入ってはいけないと感じるのか、などといった色の効果について、筆者は常々興味を持っていた。

調べてみると、例えば、赤・青・黒・白の4色は商品開発において欠かせない色だそうだ(赤は代表的な興奮色、青は知的なイメージ、黒は重厚感、白(銀色)は清潔感、優雅さを意味する)。背景には、この4色は昔から天気や昼夜といった、生活に密着した色であり、一色でも逃すと生活を送る事が出来ない、ということで、人間には本能的に注目してしまうという習性があるようだ。国や地域によっては色から受ける印象はかなり異なるものの、使い方次第では、味覚のイメージや、高級感などの抽象的なイメージ、果てはどの色を選ぶかで、現在の心理状態までが判るとのことである。

そこで、配色の効果は何もモノに限ったことではなく、誰かに対して、もう少し良い印象を与えたいときには上手く色彩を使ったプロデュースでイメージアップが図れるのではないか、と考えた。例えば、男性が何か重要な会合がある時は、冷静・誠実・包容力・安定・清潔を感じさせる紺色(青)・茶色・グレー・白の4色を取り込んだコーディネイトで話し合いの場所に臨んでみる。また、近々合コンの予定があるなら、女性であれば男性が好む色である、黒・グレー・銀・赤・黄・青(紺)を意識して取り入れ、男性なら、女性の好む色であるピンク・オレンジ・黄色・白・明るい青などの配色を考えて身につけて参加してみる。
そうすれば、普段よりも高評価を得られるのではないだろうか。

有名な調査によると、初対面の人に会う”第一印象”というのは、87%が実に視覚からの情報で形成されるとのことである。風水ではないが、配色のイメージ効果は、視覚に訴える技術なので、日頃から色の組み合わせに注意してみたら、色々なところで”色良い返事をもらえるかも、と考えた次第である。

Written by 日本人の服はもう少し色があっても良いと思う

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