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日増しに感じるスマホの普及 -Forever Young-

2012年12月27日

先月末の金曜日の夕方、東海道三島駅で新幹線を降り在来線に乗り換えた。部活を終えた高校生やちょっと一杯ひっかけたサラリーマンが乗り込んでくる時間帯である。筆者が富士山側を背に座ると女子高生5人組が現れた。向かいのシートに座ると鞄の中から全員がスマホを取り出し人指し指で操作を始めた。このあたりではちょっとした進学校である。昔なら、「でる単(試験にでる英単語の通称)」が出てきたのに。「でる単」は古すぎるかもしれないが、でも何かしら読み物が出てくるのが当たり前であった。

田舎での用事を終え、都内自宅からの月曜朝の地下鉄での出勤。やたらと回りが気にかかる。筆者のように経済新聞を読みふける乗客はマイナーとなっていることに気がつく。電車に乗ってくる人の多くが朝からスマホの操作を始める。それから、毎朝、電車に乗るとスマホを使っている人が何人いるのかを数えるようになった。まだ幼い頃、母と外に出ると「スバル360」が何台走ってくるのかを数えたように。電車の中が混み出すと「新聞や雑誌をお読みのお客様は他のお客様の迷惑にならないように・・・」の車内アナウンスが流れる。もう時代にそぐわないのではないかと思う。夕方、駅の売店には未だにタブロイド誌が並ぶが電車の中で読んでいる人は今や殆ど見かけない。見かければ「おお兄弟」と声をかけたくなるくらい周りはスマホをせわしく操作する人ばかりだ。

先日、我家の小職仕事部屋のパソコンが急にインターネットに繋がらなくなった。パソコンは正常に立ち上がるのに。無線LANで本回線とつないでいる。原因が分からない。やり遂げた仕事もメールで送れない。重要なメールが届いているかもしれない。ストレスがたまるし、焦燥感も沸いてくる。原因は先日、契約更新したセキュリティソフトの自動的なアップグレードであったことが判明。同ソフトを一度外したところ目でたく復旧。一難去ってまた災難、翌日は携帯電話を自宅に忘れ出社。私用の電話をかけたくても公衆電話がどこにあるのかもわからない。とにかく落ち着かない。情けない気もするが時代とともにITの活用なしに生活できなくなっている自分自身に気がつく。

今年ももう終わろうとしている。スカイツリーの登場で東京の景色も変わったが、今年最大の変化はモバイルの進化とスマホの普及ではないかと思う。筆者のワンセグ対応携帯は進んでいると思っていたのに。筆者もいずれスマホを持つようになるのか。おそらくスマホ中心に世の中の多くのことが回るようになるのだろう。「世は柳の下で暮らせか」。薄くて邪魔にならず電話もインターネットもメールもこなせるというこの化け物。今年の大掃除はスマホを中心とした生活を想定し、最近コストも嵩みがちな我家の通信との関わりを一度整理してみようか。メリットも多いが当然リスクもあるのだろうしまだ購入を決めたわけでは勿論ないが。そんなことを考えながら、思わず「スマホはいらない」「使えない」はもう通用しない!まだ間に合うスマホ入門との雑誌を手にしてしまった。

Written by Forever Young

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