メニュー
TIW Cafe

「女性は全員面倒です。」 -Yasujiro-

2012年12月14日

数日前の夜、有楽町駅に向う途中に、友人(A氏)に少し前に連れて行ってもらったスナックが近くにあることを思い出した。
お店の名前を忘れてしまったことと、ついでにA氏のボトルを飲ませてもらおうと思い、やや遅い時間だったがA氏に電話した。何度か呼び出し音が続いたが出ない。
仕方がないと思いつつ帰途に着いた。

翌日、A氏から、昨晩電話を頂いていたようで失礼しました、というチャットが来た。
こちらが状況を書くと、あの店は・・・最近はちょっと行っていないのですよ、と。
補足しておくと実質的に独身であるA氏は、その店の女性とちょっと妖しい関係にあるようだ。

藤根:「さては振られましたね。」
A氏:「そうじゃなくて、ちょっといろいろとあって、まあ面倒なので少し間を空けているんです。」
藤根:「面倒なシチュエーションは昔から大好きだったのでは?」
A氏:「女性は全員面倒です。」

「女性は全員面倒です」というA氏のコメントが、不思議と全身に広がり、世の中の多くのことが解き明かされてゆくような気分になった。目から鱗が落ちるとはまさにこういうことだ。

結婚をしない独身男性が増えていることの理由として「面倒です」が最も説明力がありそうだ。
恐らく、今の時代の女性が面倒なのではない。実は女性は昔から面倒臭かったのである。何が変わったのか? 世の中が便利になりすぎたのである。蛇口を捻ればお湯がでる。冷暖房もボタン一つ。低価格で直ぐに食べられるファーストフードはあるし、コンビニも徒歩5分以内に殆どある。ビデオもオンデマンドで見ることが出来るし、スマートフォンがあれば時間潰しも苦にならない。だから、彼女が欲しいと思わないという男性がいても、必ずしも嘘を言っているわけでもないのだろう、と思ってしまう(中には同性愛者もいるのかもしれないが)。

結婚しない若者が増えているのは、女性の社会進出、収入の問題、若者の恋愛感、情報社会によるミスマッチの拡大など色々説明されているけど、世の中が便利になりすぎたことがシンプルに最大の説明要因ではないだろうか? 世の中が便利になった分だけ、面倒なことが相対的に際立ってしまったのであろう。
合成特殊出生率と各国の便利度合いを比べれば、意外と一致するのかもしれない。どなたかトライして欲しい。

日本経済の停滞が叫ばれて久しい。便利で楽になったことからチャレンジする人が減っているのだ。こうした世の中を活性化させるには、少し面倒なことを増やすのが良いのかもしれない。さし当って、駅など公共施設のエスカレーターを撤去してしまうのはいかがであろうか? 自分の足で歩まなくても運んでくれる。そうした楽チンさが無意識下に大きく染み付いているのではないだろうか?(撤去が出来ないならば有料化してみるのはどうだろう・・・・もちろんお年寄りのためのエレベーターを増設する必要があるが)

最後に、女性から見ればきっと男性も面倒であることを、忘れずに申し添えておきたい。

Written by Yasujiro

TIW Cafe 一覧 TOPへ戻る