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TIW Cafe

足元を見られる国 -Cranberry Jam-

2011年11月04日

先日テレビで日本で暮らすアメリカ人一家についての番組を見ました。アメリカ人が家の中で靴を脱がないことは勿論知ってはいましたが、その一家は日本でもそうしていて、日本の家屋で靴を脱がない様子を映像で見るのは大変興味深いものでした。

まずご主人は仕事から家に帰ると、革靴のまま玄関を上がって階段を登り、寝室に入ります。クローゼットで靴と靴下を脱いだので、「あ?やっぱり靴は脱ぐんだ」と思ったのも束の間、部屋用のスニーカーに履き替えるのです。ただし部屋用とは言っても、週末はその靴で外出もします。風呂に入る前には当然それを脱ぎますが、風呂から出ると濡れた足でまたそのスニーカーを履くのです。子供が泥のついた靴で帰ってくると、玄関で簡単に泥を落とすもののまだ汚れがついたままで家に入ります。両親もそれを特に咎めません。もうカルチャーショックの連続でした。

そのご主人は、日本人の畳に対する考え方がよく分からないと言っていました。なぜスリッパのまま畳に上がらないのか?と言うのです。旅館の入口でスリッパを渡されるのに、畳の前でそれをわざわざ脱ぐというのがどうしても理解できないのだそうです。日本人にとってそれはあまりにも自然な行為なので、改めて聞かれると返答に困ってしまいます。ご主人曰く「日本に来て最初にやるべき事は靴下を買うことだった。古い靴下をすべて処分しなければならなかった。」

『Lonely Planet』という欧米で有名な旅行ガイドブックシリーズがあります。『Lonely Planet “Japan”』には「日本では人前で靴を脱ぐことがある」とわざわざ書かれています。携行品のリストを見ると「パスポート」や「地図」などと並んで、「穴の開いていない靴下」と書いてありました(笑)

Written by Cranberry Jam

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