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TIW Cafe

謝謝台湾 -Cranberry Jam-

2011年10月07日

台湾に旅行に行きました。台北桃園空港に降りたつとそこは異国の地。なのですが、そんなに異国に来た感じがしません。というのもタイならタイ文字、韓国ならハングルですが、台湾は漢字、しかも日本の漢字に近い繁体字なのでなんとなく読めるのです。空港内で案内板や看板などあれこれ眺めていると、「販賣・運輸毒品可判處 死刑」と書いてありぎょっとしました。

空港から台北市内まではバスで1時間。停留所名も漢字なので簡単に目的地で降りられました。バスの乗り降りもタイや韓国よりラクです。地図を見ながらホテルを探していると、最初に通りかかったおばさんが声をかけてくれました。
旅行を通じて感じたのは台湾人の優しさでした。地図を広げて立っていると、誰かしら声をかけてくれます。道を尋ねると行き方を書いてくれたり、お店に電話してくれたり、わざわざ連れて行ってくれる人もいました。
台湾には日本統治時代の建物がたくさん残っています。どれも重厚な造りで異色の存在感を放っています。特に旧台湾総督府の建物は現在でも総統府として現役で使われていて、警備も厳重です。内部見学は外国人のみ可能で、必ずガイド職員に同行しなければなりません。日本人には日本語ガイドが付くのですが、ガイドのおじいさんは御年85歳。日本統治時代を実際に生きた方で、とても印象深い話をしてくれました。

「台湾はスペイン、オランダ、清、日本から統治を受けた。それらの外来政権の中で1番良かったのが日本の統治だった。日本は日本人の税金を使って道路・上下水道・鉄道・湾港・病院・学校・ダム・灌漑施設・発電所を作った。あまりにもお金がかかるので帝国議会で台湾売却論も出たが日本は台湾を見捨てなかった。日本のおかげで台湾は発展した。だから台湾人は日本に感謝している。どうもありがとう」 そう言うなりおじいさんは、私たち日本人グループに深く頭を下げたのです。「もしアメリカに負けなかったらここは今でも・・・」おじいさんの話はだんだん熱を帯びてきます。「最初は勝っていた。インパール作戦が悪かった。補給に失敗した。ガダルカナル島では・・・」 アメリカに負けたのが残念。そんな話ぶりでした。

私は帰り際おじいさんに、「大地震のとき1番寄付が多かったのが台湾でした。100億円も寄付してくれました。日本人は台湾に感謝しています。ありがとうございました。」と言って頭を下げました。するとおじいさんは笑顔でこう言いました。「寄付は当たり前のこと。困ってる人を助けなさい。学校で日本人の先生にそう習ったよ。」
1週間の旅行でしたが、何度も台湾の人に助けてもらいました。私も困ってる人を見たら助けよう。そんな気持ちになりました。
我愛台湾!多謝!

Written by  Cranberry Jam

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