マネックス証券のホームページをみていると、「オリックス　マネー川柳」の募集受付スタートのお知らせが目に入った。オリックス主催だが、オリックス証券とマネックス証券が合併したことを受け、マネックス証券も特別協賛するようだ。今回が7回目の開催となり、過去の大賞作品には、「ペイオフに　かすりもせぬ金　壷に貯め」などがある。マネー川柳というだけあって大賞賞金は30万円プラス+1泊2食付の温泉宿泊券とゴージャスだ。このほか、オリックスグループ賞10万円、マネックス証券賞10万円など賞金総額は130万円。この不景気でも昨年より10万円多くなっている。

企業・団体が主催する公募川柳の中で、最も有名なのは、第一生命主催のサラリーマン川柳だろう。1987年（発表は1988年）に始まり、既に23回を数える老舗だ。その年の流行や世相をシニカルに毒を込めて詠んだ句が多く、「プロポーズ　あの日にかえって　ことわりたい」、「オレオレに　亭主と知りつつ　電話切る」、「脳年齢　年金すでに　もらえます」、「デジカメのエサは何だと　孫に聞く」など数々の名句を生んできた。ただし、残念ながらサラリーマン川柳には賞金がない（筈）。

調べてみると懸賞付の公募川柳というのは随分とたくさんある。ＴＯＴＯ主催のトイレ川柳などは、最優秀賞が20万円（又はＴＯＴＯのトイレ）と高額だ。インテリジェンス主催のアルバイト川柳は、グランプリの賞金が10万円。2010年のグランプリ作品は、「うらやましい　こども店長　俺バイト」と切ない。下着メーカーのトリンプの主催によるインナーウエア川柳なるものもあり、2010年の入賞作品の一つは、「ＡＫＢ　なれぬが胸は　ＡかＢ」と傑作だ。税研情報センター主催の会計川柳なる固そうなものは、最優秀作品が「何故だろう　利益は出たが　金がない」とやはり地味だが、賞品は図書カード10万円と悪くない。

現在募集中のものには、ジョンソン主催のおそうじ川柳がある（締切り10月25日）。最優秀賞は賞金5万円とジョンソン製品。2009年の最優秀賞作品は「有料で　出せないゴミを　また収納」。近日、募集開始のものでは、インターネットプロバイダーのインターリンクが主催するオタク川柳があり、前回の大賞（神de賞）は、「この知識　オタクに普通　世に不通」。

これくらいなら自分も詠めると思う方、最近頭が固くなったなと思う方、株で損をして少しでも取戻したい方などは、マネー川柳に応募してみてはいかがでしょう。筆者も一つ整ったので、ここでご紹介を・・・と思いましたが、30万円を目指すことに致します。マネー川柳の応募受付は11月10日正午まで。尚、昨年は144,743句の応募があったとのこと。

Written by ニアプライム