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厳しい環境下、日本のスポーツ活動を支える企業に感謝 − Knight King −

2010年09月03日

休部に追い込まれた名門野球部も
夏の高校野球は、興南高校(沖縄)が史上6校目の春夏連覇という偉業を達成し、幕を閉じましたが、8月27日から都市対抗野球が東京ドームで開幕しました。日本経済研究センター出向以来の友人であるY氏が勤務している東京ガスが、開幕戦で出場することもあり、初めて都市対抗野球の観戦に行ってきました(TVでは何回か観たことがありますが)。地域代表企業である出場32チームを見ますと、三菱重工は横浜、名古屋、神戸、広島、JRグループは北海道、東日本、四国、九州と、それぞれ4チームが出場しています。鉄鋼では、新日本製鐵広畑、JFE東日本、住友金属鹿島、自動車ではトヨタ、ホンダ、九州三菱と、重厚長大の錚々たる企業が勢揃いといった趣です。しかし名門だった日産の硬式野球部は、リストラの一環として休部に追い込まれたことは、記憶に新しいところです(経営者が欧州育ちだから、野球に理解がなかったのだろう。あれだけの役員報酬を貰っておいて、休部させるとは等々あったようですが)。野村氏(前楽天監督)が、監督を務めていたことで話題になったシダックスも、2006年限りで廃部になっています。残念なことです。

プロも含め企業のサポートなくしては成り立たない日本のスポーツ
社会人野球、駅伝や、オリンピック等を目指す選手は、殆どが企業に所属しています。プロスポーツも御存知のように野球の球団には親会社があり、サッカーもスポンサー企業がなければ、ビジネスとして厳しいのが現状です。プロのチームでも、親会社等にとって採算は楽ではないでしょうが、それでも一種のステータス、広告塔としての存在意義がまだあります。しかしアマチュアの場合はどうでしょう。コスト面から言えば、メリットよりもデメリットの方が、遥かに大きいはずです。

スポーツも文化
コスト面だけから追及すれば、大半は休部、廃部に追い込まれるでしょう。そうなれば日本のスポーツは、根底から揺らいでしまいます。今後も企業に依存する形でいいのかどうかという議論はあるでしょうが、日本のスポーツの発展をサポートしてきたのは企業であることも事実です。企業が本業に徹し、収益を上げることは勿論重要ですが、スポーツを文化として捉え、スポーツ活動に理解を示し、支援する経営者、企業を評価する見方があってもいいと思いますが。皆さんはどう考えます?

余談。「閑散に売りなし」という相場格言があるが
8月の東証1部、1日当たり売買代金は6年振りの低水準となった。今回の相場は、菅さんに売りあり?

Written by  Knight King

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