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お金について考えたこと -金野 琴世-

2010年07月23日

お金の心配をしなくてもいい人生は羨ましいなあと思う人は多いだろう。当然の話だ。持てる人と持たざる人との格差は従来以上に広がっているといわれる時代である。ちょっと贅沢をするのにもお金がかかるし、何より将来豊かな老後をおくるには備えもないと心配だ、という声が聞こえてきそうだ。私もそれを否定しない。ところで、昔読んだ本で、お金は稼ぐよりも使うほうが難しいということを書いている人がいた。お金というのは、買ったものやサービスに対する対価であるが、本1冊買うにしてもその対価に見合った効果を受け取らないと実質的な収支が合わない。例えば、読まない本、着ない洋服などは不良債権のようなものだ、とその著者は主張していたが、私も同感だ。お金は使うにも真剣さが必要で、かつエネルギーが要るのだ。余談であるが、私は10年以上宝くじを買っていない。当たる気がしないことが最大の理由であるが、万が一当たったとしても大量の不良債権となりそうだからだ。宝くじで1億円当たった途端に不幸になった人も多い。お金は必要なときに必要な分だけ入る—私はそういうものだと実感として思っている。

紀元前に古代リディア王国(現在のトルコに位置する)で使われた貨幣が人類最古の鋳造貨幣と歴史の授業では習った記憶がある。近年行き過ぎた資本主義がその牙をむき出し、現在のシステムの問題点が次々と露呈しており、将来的には人類は貨幣制度に代わる、優れたシステムを見出しているかもしれない。最近読んだバシャール(チャネリングの大御所ともいえる媒体)の対談本では、お金と豊かさについて議論している。そこではお金は動かすことが大事、お金というエネルギーを自分を通して交換していると指摘している。また、お金は農作物のように種をまいて、耕し、循環させることが重要らしい。お金はあくまで手段であり、本当に大切なものはお金で買えるものでないのはもちろん、目に見えないものなのだろう。今日は給料日という方も多いと思うが、今一度お金について考えてみてはいかがだろうか。

Written by 金野 琴世

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