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久しぶりに大阪を訪れてみて感じたこと −White−

2010年06月18日

先日、仕事で大阪に行きました。私は学生時に一時期、関西に住んでいたことがあるのですが、大阪へは長らく足を運んでおらず、電車から降りて大阪の街にきちんと足を踏み入れたのは、実に9年ぶりのことでした。当時と街の建物は大分変わっていたのですが、基本的な街並みの大枠そのものはそんなに変わっておらず。ちょうど訪問先の企業の場所が昔、学生の頃に歩いた事のある通りのすぐそばだったこともあり、何とも懐かしさを覚えました。

私が学生の頃はちょうど金融危機のまっただ中で、銀行が相次いで破綻し、大手行でも経営統合や支店の統廃合が進んでいた時期でした。関西は東京に比べると景気が悪く、家の近くの支店が統廃合で無くなったり、大きな書店や不動産屋に行くと急に倒産の張り紙が貼られていたことがあったりしました。また、神戸は震災直後で、復興が始まったばかりの頃で、南京町も今と比べるとまだすさんだ状態でした。そんな暗い時期だったのですが、大阪はそんな時期でも訪れると活気を感じました。

今は東京で暮らしている訳ですが、東京との大きな違いはやはり、商店街の数と地下街でしょうか。京都もそうなのですが、大阪は商店街が多く、心斎橋筋などではひたすら店が続きます。地上だけでなく、地下でも商店街が立ち並んでいます。東京に比べるとかなり長い距離の商店街です。初めて来た時は、地下でこんなにも長く続く商店街を作ったことにとても感心したものです。そして、何しろ街の人が明るい。見知らぬ人からでも気軽に声をかけられることもありました。

街並みを見る限りでは活気があるのに何故、関西では景気が厳しいのだろうと考えてみると、やはりサラリーマン層が十分には足りていないことでしょうか。

以前、週末の京都に行ったことがありますが、金曜の夜の繁華街(四条河原町)に足を運ぶと学生ばかりで、社会人がものすごく少ない事に驚いた記憶があります。また、日中の市バスの乗客は観光客の他は中高年の方が多く、ここでもサラリーマン層が少ないと感じたものです。

大阪でも先日、朝と夕方のラッシュ時に電車に乗りましたが、東京に比べるとやはり人混みはすいていました。やはりサラリーマン層の移入を増やす何らかの施策がまだまだ有効だろうと感じました。

とは言え、やはり大阪は過ごしやすいいい街であることに変わりはありません。また機会があれば是非訪れたいと思います。


Written by White

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