少子高齢化が進み、子供は貴重な存在となる。
虐待などで無意味に失われる命を守らなければならない。
政府が誘拐をしてでも、それを防ぐ社会インフラを構築する———。
最近めっきり見なくなったテレビだが、ポニョ、ルパン、ナウシカと金曜ロードショーにアニメが3連続で登場することは、スタジオジブリの最新作が登場するタイミングでもない限りないのではと感じる。
(個人的な解釈ではあるが)ナウシカ以降の宮崎アニメと異なり主人公が完全に死んだと思われるポニョ、単純に馬鹿になって楽しめる活劇であるルパンとこういうアニメも良い。しかし、少子高齢化という日本の現代の縮図を投影した攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX solid state societyを茶の間に流して視聴者に考えさせるのも一興ではなかろうか。視聴率の保証はしかねるが。
攻殻機動隊は時代背景、ストーリーともに練り上げられた作品だと思う。マトリックスがこの作品に感銘を受けて作られたのは有名な話だ。理解するのに骨の折れるアニメではあるが、一度ご覧になることをお勧めしたい。
ところでこの攻殻機動隊、ハリウッドで実写化されるという話を2年ほど前に聞いた気がするのだが、その後どうなったのであろうか。それも3Dで、だ。
民生電機各社が市場を創出したいだけにも見える3D映像が本格普及に至るとするのであれば、密かにこの作品が起爆剤になるのではないかと注目している。