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昔の世界地図を眺めながら -Globe-trotting analyst-

2009年07月17日

少年時代に使っていた地図帳を久しぶりに眺めていた。筆者の大体の年齢がばれてしまうが、恐らく70年代のシロモノである。帝国書院のその地図帳を見ながら、友人達と首都名あてクイズをしていた頃が懐かしい。マニアックにもアフリカの殆どの首都を言えた時期もあったが、その後あまり役に立ってはいない(いや、正確に言えば、旅行で多少は役に立ったかも)。おまけに、当時ナイジェリアはラゴス、コートジボアール(象牙海岸)はアビジャンと覚えていたのが、今では各々アブジャ、ヤムスクロに遷都している。

その古い地図上にある国で、英領ホンジュラスや南ローデシアといっても若い人は聞いたこともないかもしれない。中央アメリカの英領ホンジュラス、アフリカの南ローデシアは、ともにイギリスの植民地だった国で、その後前者はベリーズ、後者はジンバブエとして独立を果たしている。旅が好きな筆者はたまたま両国を90年代に訪れているが、観光資源に溢れた場所だ。グアテマラと国境を接するベリーズはマヤ遺跡もあるが、なんと言っても沖合いに続く珊瑚礁が素晴らしい。首府のBelize Cityから小型飛行機で近くの小島へ低空飛行するわけだが、自分でドアを閉めるオンボロ小型機から飛び立ち、神秘的なBlue Holeという珊瑚礁を見下ろした光景は今でも忘れられない。更に、手に汗を握り、ガタガタの小型機がようやく目的地のただの運動場みたいな滑走路(舗装されていない原っぱのような所)に無事着陸できた時の安心感も言葉では言い表せない。

一方、ジンバブエは世界3大瀑布の一つ、ビクトリアの滝で有名だ。ちなみに、スケールの大きい世界3大瀑布はいずれも複数の国にまたがっている。ナイアガラはアメリカとカナダ、イグアスはブラジルとアルゼンチン、そしてこのビクトリアはジンバブエとザンビアの両側から楽しめる。迫力という点ではブラジル側から見たイグアスに軍配が上がると個人的には思うけど、高さもあるビクトリアには野性味があった。かつて探検家リビングストンがこれを見たときはどんなに驚いたことだろうか。余談ではあるが、筆者は滝を見るのが好きだ。
特に、アイスランドの滝は圧巻だった。金融危機の影響を被ったアイスランドであるが、レンタカーで回った同国は不思議な風景の連続(但し、物価は目茶高かった!)。ダイナミックなもの、優雅なものなど様々な姿の滝が点在しており、おススメ度は非常に高い。マイナスイオンが充満している所に長くいると、気分がリフレッシュできる点もうれしい。

昔の地図帳から取り留めもなく連想が広がった(旅行記になってしまった)が、30年、50年或いは100年後の世界地図はどうなっているのだろうか?地球温暖化でツバルやモルディブのように海抜の低い国々は存在しているのか?戦争や天災で大きく変わっている可能性は?夢想家といわれるかもしれないが、個人的には国境のない平和な世界の実現を期待したい。 
Imagine no countries….


Written by Globe-trotting analyst

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