メニュー
TIW Cafe

日本の祝日について -Peaceful Warrior-

2009年05月08日

GW(ゴールデンウィーク)も終わり、次の祝日は7月20日の海の日までお預けだ。ところで、今年は5連休(土曜を入れて)が2度もあることをまだ知らない人もいるのではなかろうか。9月19日(土)から23日(水)までの5連休で、21(月、敬老の日)と23(水、秋分の日)の間の1日が休みになる為である。日本の祝日は祝日法が制定された当初は年9日だったらしいが、ワーカホリックな国民性を配慮し政府が法改正でその後休みを増やす努力を続けたお陰で、現在は年15日もある。これには大晦日や1月2?3日の休みは含まれていないので、実態ではもっと多いことになる。他の先進国の場合、祝日は年5?10日程度が一般的で、日本は2倍近く休みが多いといえる。しかし、日本ではそんなに休んでいる実感はないという人が多いのではないだろうか。1カ月以上もバカンスを取るフランス人も、今度生まれ変わる時に日本人に生まれたいと思う人は殆どいないだろう。

もちろん、祝日数が増えること自体は休みが増える訳であり、9月に新たにGWの可能性が出てきたことも悪い話ではないが、結局みんなが一斉に観光地に押しかければ、費用もGWプライスに跳ね上がると同時に、行楽地は混み合い、一層疲れるだけだというお父さん達も多いだろう。子供が学校に通う家族では、家族での行楽は土日祝日、春夏冬休みに限られることから、休みの集中を緩和させる為に小中学校の夏休みを地域ごとに数週間ずらすことも検討される見通しだ。環境は少しずつ改善されつつあるが、残る課題は長い休暇があっても何をしたらいいかわからない(やることがない、或いはあっても先立つ資金がない)という個人の問題と、人よりたくさん連続休暇を取りづらい(あまり目立ちたくない)という日本人独特のメンタリティ、の2点であろう。休暇の使い方は人それぞれ違って然るべきだが、まとまった休みは普段できないことを集中して出来るチャンスでもある。必ずしも遠くまで行く必要はないが、やはり人間は日常のルーティンから時に離れ、自然に触れ何らかの気分転換で充電することが、いい仕事を長期にわたって続ける上でも大切ではないだろうか。

Written by  Peaceful Warrior

TIW Cafe 一覧 TOPへ戻る