よく利用している近所のスーパー（Ｋ店）に、とても素晴らしい対応をしてくださるレジ担当の方（Ａさん）がいます。Ａさんはまず、とても丁寧。こちらがごちゃごちゃと詰め込んだカゴも、会計の際には綺麗に整頓されています。商品数が多い時には２つのカゴに分けてくれます。それだけなら他の方にもいるけれど、Ａさんは以下の理由で追随を許しません。

まず、Ａさんの動作には、食品を大事に扱う気持ちが感じられます。カゴからカゴへ商品を移す際、必ず片手を添え両手で入れるという所作はもちろんですが、何かこう、同じ仕事をしていても他の人とは違う、優しさのようなものがあるのです。それだけではありません。Ｋ店では買い物袋を持参すると会計時にレジの方からスタンプを押してもらえ、スタンプが貯まると日用品と交換できます。Ａさんはスタンプを押した後、必ずパタパタして乾かしてからこちらに返してくれるのです。パタパタしないと、確かにインクが手や財布に付く場合もある。私自身はインクが付こうが気にしませんが、その心配りよ！

更にアピールさせてもらえば、買い物袋を持参せずレジ袋をもらう時も、Ａさんはジャストな枚数を渡してくれます。「１枚じゃ入りきらないのでは？」「こんなに袋要らないよ」ということが皆無なのです。イチゴなど傷みやすいものを買ったときは、小さい袋が添えられています。このような心遣いは挨拶等にも表れるのか、丁寧でさわやかな口調にますます好感が持てます。

Ｋ店のレジ担当は大半が大学生のアルバイトと見受けるのですが、Ａさんもその１人のようです。一度、アルバイトさん達の飲み会だったのか、ビルから出てきたＫ店員さんのグループを見かけたことがありました。Ａさんもその集団の中にいたのですが、今時のおしゃれをした男子大学生といった印象でした。我が家では「（卒業などで）いつかは辞めてしまうんだろうね」と、Ａさんが何年生かもわからないのに今から残念がっています。家族はＡさんに応援のメッセージを書いてＫ店の意見箱に入れていました。

自分が大学生だった時には、いや今でも、決してＡさんのような接客はできません。きっと、この先どんなお仕事に就いても周囲の信頼を得られるでしょう。

さわやかなお仕事ぶりに心打たれています。

Written by 江戸桜