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ワッハッハ! -Cranberry Jam-

2009年01月30日

先日テレビを見ていたら、アニマル浜口親子が、リズムに乗せて体を揺すりながら、ワッハッハ!ワッハッハ!と笑っていました。それはアニマル浜口さんが考案した「笑いビクス」というものでした。アテネオリンピック後に京子さんに必要なことは何かと考えぬいて出た答えが、ひたすら笑いまくる「笑いビクス」。辛くハードな練習の後に大声をあげて笑うことによって、心と体が解放されて楽しくなれるそうです。京子さんは真面目すぎる性格で何かと思いつめがちだったのが、「笑いビクス」を始めてからは心と体のバランスが崩れることが無くなったと言っていました。
 
本来うれしい感情が先にあって笑顔になるわけですが、浜口親子は、逆に笑顔を作ることによってうれしい感情を生み出していました。専門家はこれを「顔面フィードバック効果」と呼ぶようです。脳と表情筋は神経で繋がっていて、意図的にでも笑顔を作ることにより、脳が勘違いして感情プログラムを呼び出して、その結果うれしい感情になるのだそうです。

私も実際に試してみました。作業中のパソコンの電源が落ちて意気消沈していたとき、鏡を見ながら無理やり笑顔を作ってみたのです。するとどうでしょう‥。確かに気持ちが和らいで、心を落ち着かせることができました。

笑うことはガン予防にも効果があるようです。健康な人でも1日5000個のガン細胞が発生しているのですが、50億個のキラー細胞が正常に働いてそれらを殺し続ける限り発病はしません。笑うことによって前頭葉に興奮が起きて間脳に伝達すると、キラー細胞の栄養素となる善玉ペプチドが作られるそうです。

さらに血糖値を下げる効果もあるようです。筑波大学での実験によると、漫才のステージを見て笑った場合とそうでない場合との血糖値の差は平均46mgもあり、それは予想をはるかに超える大幅な低下だったそうです。ある歌の歌詞で、「笑顔の数だけ幸せになる」という一節がありました。幸せの定義は人それぞれ異なるでしょうが、笑顔の数は幸せを量る1つの尺度になると思います。私自身しかめっ面でいる時よりも笑顔でいるときのほうが幸せです。理想を言えば、自分もいつも笑顔でいられて、そして周りの人をも笑顔にできる人間になりたいものです。

そう考えると笑いを創りだす人たち、落語家やお笑い芸人などは、もっと尊敬されるべき崇高な職業なのかもしれません。他人を笑顔にすることに喜びと生きがいを感じながら、どうすれば笑ってもらえるのかを日々考え実践しているわけですから。ソフトバンクモバイル社は、お笑い芸人によるネタ作品コンテスト「S-1バトル」を開催するようです。驚くのはその賞金の額。なんと総額2億2千万円とのことです。「賞金が高すぎると批判されるかもしれないが、ゴルフでも1億円もらっている。スポーツと比べても、お笑いの世界は立派な芸術だと心から思う」と孫正義氏は述べています。

アメリカではコメディアンは高い地位にあり、尊敬のまなざしで見られます。ブッシュ元大統領は靴を投げつけられた時、「かわすことは得意なんだ。君たちの質問もね」と記者にジョークを飛ばしました。イギリスでは、戦時中ドイツの爆撃でデパートの一部が損壊した時、「入り口を拡張しました」という看板を出して営業を続けたそうです。日本なら「不謹慎だ!」と怒られかねません。イギリス人にとってのユーモアは、日本人にとっての敬語と同じくらい重要なことのようです。怒りや悲しみを笑いに転化してしまうそのメンタリティー。
見習いたいものです。

笑顔には伝染する力もあると思います。同じ映画でも、DVDで見るより映画館で見るほうがたくさん笑える気がします。周りの観客の笑い声に誘われて、つられて笑ってしまうからです。大声をあげて全身で笑う浜口親子のなんとも滑稽
で微笑ましい姿。それを見ていた私も、ふと気がつくといつのまにか笑顔になっていました。いま思い出しても、思わず笑ってしまいます‥ワッハッハッハッハ!

Written by  Cranberry Jam

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