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ベトナム旅行記 -CranberryJam-

2008年05月09日

休暇でベトナムへ旅行に行きました。最初の訪問地ホーチミンでは、ベトナムのパワーを体感できました。とにかくみんな元気がいいのです。市場のおばさんはもちろんのこと、タクシーの運転手、宿のレセプションの人、雑貨屋の女性も食べもの屋の店員も、みんないきいきしていて楽しそうに見えました。建設中の建物も多く、これからますます町が大きくなっていくような雰囲気です。まさに右肩上がりで、今日よりも明日、明日よりも明後日、と暮らしが少しずつ豊かになっていくのを皆が感じているようでした。

次に南下してメコンデルタの島の民家に泊まりました。大都市ホーチミンとはうってかわって、田舎ではゆったりとした時間が流れています。私が泊まったところは4世代16人の大家族。電気は夜6時?11時までで、ガスはありません。ご飯は薪や乾いたバナナの葉を使って土間で調理します。料理の手伝いをしたのですが、ロウソクの明かりだけがたよりで暗くて大変でした。土鍋に香草を入れて炊いたご飯は、まわりに少し焦げ目がついていて香ばしく、とても美味でした。
料理の後は片づけ。16人家族なので大変な量です。家の外の洗い場で、お母さんと子供と私と3人で、歌を歌いながら楽しく洗い物をしました。
日本の便利で快適な暮らしに慣れきっている私にとっては、とても大変な生活に感じるのですが、家の中はとにかく明るくいつも笑顔で溢れています。特に印象に残っているのが一家の長のおじいちゃん。前歯の抜けたおじいちゃんが大きく口を開けてニンマリ笑う姿は、見るものみんなを笑顔にしてしまう不思議な力が秘められていました。言葉が通じなくてもその笑顔を見ているだけで楽しい時間を過ごすことができました。

ベトナムは日本がここ数十年の間に失ってしまったものが、まだたくさん残っているように感じました。

Written by CranberryJam

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