メニュー
TIW Cafe

バリ島にて -By LLA (Love & Life Advisor)-

2008年04月04日

休暇でバリ島へ旅行した。日本人の休暇先としてはメジャーな場所であるが、雨季の終わりのローシーズンで格安のホテル宿泊料金で、十分満足のできる内容だった。インターネット予約だけのスペシャルパッケージには1時間の無料マッサージが付いていた。初めてのSPAであったが、体全体がリラックス&リフレッシュし、1年分の疲れが全て癒されていくような快感に浸っていた。SPAだけでなく、のどかな雰囲気、暖かい人たちなどこの地が気に入るのに時間はかからなか
った。今までいろんな所に旅行に行ったが、いまだリピートしたいスポットはなかったが、ここは再び訪れてみたいと思った。

そこで人を惹きつける場所とは何かと考えてみた。ビーチの質自体は他のアジアのものとそれ程変わらないバリ島であるが、言葉では表しづらいが、土地の持つ気というか、独特の癒しを与えるヒーリング・スポットであるからなのか、他にはない魅力を感じた(同行した妻の意見も同じだった)。特に世界遺産とかこれといった見所がある訳ではないが、世界中から旅行客を集めている。椰子の木の間から覗く田園風景をプライベートプールそばのガゼポに座ってぼーっと眺めてい
ると、自然の生命力から体が充電されていくのを感じ、しばし時を忘れる。ふとサン・テグジュペリが「星の王子さま」の中で語った言葉を思い出した。「本当に大切なものは目には見えないんだよ。」

人と人のふれあい、人と自然とのつながりなど目に見えるものではない。もともと人間は地球上で他の動物や植物など生命体系が一体となって、共存共栄していたはずだ。今春家族3人で見に行った映画「ドラえもん/のび太と緑の巨人伝」でも同様のメッセージを発していた。自然は疲れた心身を癒し、再構築するためのエッセンスを与えてくれているのかもしれない。人間はそうしたつながりや一体感から疎外され、調和が崩れると不安定になるのだろう。物質的には何不自由の
ない先進国でも訳のわからない物騒な事件が多発しているが、そうしたつながりが疎遠になっていることが背景にあるように思えてきた。バリ島に住む人々は液晶TVやカムコーダは持っていない人が多いかもしれないが、信仰心が深く(バリ・ヒンドゥー教が多いそうだ)、自然や人々と調和して生きていて、精神的な豊かさのある印象だ。朝の満員電車で疲れた、不機嫌な顔で通勤する人の多いどこかの国と比べて、どちらが本当に幸福なのかわからなくなってきた。旅に出る
と(あくせくと予定を入れてなければ)時間がたくさんあるので、いろいろと考えさせられる。それも旅の醍醐味の一つなのかもしれない。

— By LLA (Love & Life Advisor)

TIW Cafe 一覧 TOPへ戻る