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人材とは— -BUG-

2008年03月07日

先週の土曜日に放映されたある「人材」に関してのテレビ番組。
私はその中で、中国のとある光景を目にする。いわゆる「中国就職フェア」という催し物の会場風景だ。中国全土から優良企業への入社を目指し、学生や就職希望者たちが続々と会場内へ入る。目的は、企業の詳細な情報を集めに、いや自分を売り込みに、と言っても過言ではないだろう。ここまでは、日本で行われる「就職フェア」とさほど違いはないが、広大な会場にブースを構えるのは「MOTOROLA」「NOKIA」CANON」といった外資系企業が大半だ。
今グローバルに展開する企業にとって各国での優秀な人材確保は重要な課題となっている。
それはアジアや東欧などといった新興国においても課題の一つとなっており、近年人材争奪戦が過熱さを帯びているのだ。
私は、よく雑誌のなかで「海外における日本企業の人材確保は欧米のそれに対して遅れを取っている」などの記事を目にするが・・・
実際の参加者たちの反応はいかがなものであろうか。
「日本企業に就職すると日本語を話さなければいけないから・・・」
「欧米の企業文化などに魅力を感じる」
「英語が話せる企業に入社したい」
などとメディアの編集による偏りは否定できないにせよ、ここでも日本企業の評価はあまり高くないようだ。
ちなみに平成18年10月1日現在の日本の総人口は1億2,777万人。
ここ5年間は1億2,700万人台の推移が続いている。依然、人口減少時代への懸念は止まらない。
海外での人材確保の遅れに加え、日本本土でのそれも困難になると想定される環境下、今後日本企業は「どれだけ魅力ある企業であるか」を提案し、人財を確保してゆかなければいけないだろう。
その中で日本企業が前面に打ち出せる魅力とは一体何があるだろうか。

長期雇用・大企業・名誉・年収・人とのつながり・安定性・企業風土・自己の成長・同僚との競争・男女関係・企業の成長性・・・
就職希望者が企業を選択する要因は多々あるが今日本企業にとって、「人財へのインセンティブは何か?」と再び問われているような気がする。

Written by BUG

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