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忖度の本質 -wildernesswolf-

2020年06月26日

もしも、貴方が上司から貴方の仕事ぶりについて自己採点を求められたら何点と答えますか?
恐らく、かなり多くの方が、「70~80点(100点満点中)」と答えるのではないでしょうか?
あまり高過ぎても過大に自己評価していると思われるのも嫌だし、かといって低すぎると一生懸命に仕事をしていないと捉えられてしまうのではないか・・・・と考えながら。
それって、自己評価をしているのではなく、落とし所を探っているだけ。「模範解答」を考えているだけではないでしょうか?

日本人は、子供の頃から学校や社会において、何らかの模範や理想形を提示され、それに沿うように、はみ出さないようにすることを求められてきました。就職活動では皆揃って紺のスーツ(女性は黒)を着て、お約束のように「御社が第一志望である」と言葉に力を込めて。

自分が正しいと思うことよりも、他人から批判をされないことを優先する。社会に適合するという意味では必要なことかもしれません。しかし、上司や顧客の考えに条件反射のように適合していくうちに、結局は本質的に何かを考えることの出来ない人間に成り下がってはいないでしょうか?

「忖度」は特別なことではありません。相手に合わせて常に「模範解答」を繰り出している貴方は既に「忖度」予備軍です。自分は上役に忖度などしない、と仰る貴方は自己採点を聞かれて何点とお答えになりますか?

余談ですが、先ほどの設問で「100点」と答える人の大部分は法螺吹きか勘違い野郎でしょう。「50点以下」もまた殆どは馬鹿かアホでしょう。
でも、本当に骨の有る人材は、法螺吹きや馬鹿の中に埋もれている可能性が高そうです。
(しかし、非常に残念なことですが、私にはそれを見分けられるだけの能力はまだありませんが)

By wildernesswolf

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