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アナリストコラム一覧

アナリストの知識や経済・業界動向、活動の中で感じた問題意識など幅広い視野でとらえた情報を不定期に『アナリストコラム』を通じてお客様にお届けいたします。

  • 2019/12/25
    2020年の景気は「薄曇り」だが、突然の嵐に要注意 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    ■2019年の景気は「薄曇り」■2020年もメインシナリオは「薄曇り」■最大のリスクシナリオは米中冷戦の激化■中国、米国の金融危機もリスクシナリオ■日本への影響は限定的と期待(本文)■2019年の景気は「薄曇り」2018年の景気は「快晴」に近かったが、2019年の景気は若干悪化したため、18年ほど好調では無かった。米中貿易戦争自体の影響は限定的であったよう...
  • 2019/12/06
    国は赤字だが日本国は黒字である理由 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■国の赤字は中央政府の赤字のこと■外国との取引を記録したのは国際収支統計■経常収支は貿易収支、サービス収支等の合計■経常収支は家計簿と似ている■国が赤字なのに日本国が黒字なのは民間が黒字だから(本文)■国の赤字は中央政府の赤字のこと「国の赤字は巨額だから、増税が必要だ」といった話を耳にする。なんだか日本国が赤字なので大変だ、といった気分になりそうであ...
  • 2019/11/08
    地銀を苦しめているのはゼロ成長とゼロ金利 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■ゼロ成長だと地銀の融資は減少■融資残高維持のための低金利競争が痛手■融資残高維持のため、リスクをとる場合も■ゼロ金利は預金部門を無用に■マイナス金利の痛手は対日銀に非ず■地銀の苦境は当分続くかも(本文)地銀が苦悩している。主因はゼロ成長とゼロ金利である。メガバンクも事情は似ているが、海外部門等で稼げる分だけ地銀と比べれば少し楽だ、という事であろう。...
  • 2019/10/04
    米国の経常収支赤字を誰も問題視しない理由 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■米国の経常収支赤字は巨額■外貨での借金は危険だが米国は違う■経常収支赤字と失業が連動しない■皆がドルを持ちたがるので、資金が流入■ドル暴落だと米国より他国が困るから大丈夫(本文)■米国の経常収支赤字は巨額米国の経常収支赤字は巨額である。経常収支というのは、「国の家計簿」のことだと考えて良いだろう。これが赤字だということは、米国人が働いて作り出した物...
  • 2019/09/06
    円高と円安のどちらが日本経済に良いのか -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・輸出入数量と輸出入価格に分けて考える・かつて、円高は日本経済の「災難」だった・労働力不足時代には円高も悪く無い・投資家には円安が望ましい?(本文)・輸出入数量と輸出入価格に分けて考える円高の日本経済への影響を考える時には、輸出入数量への影響と輸出入価格への影響について、分けて考える必要がある。数量への影響としては、輸出数量が減り、輸入数量が増えるの...
  • 2019/08/30
    「年金が2割減る」との報道は誤り -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■厚生労働省が年金の財政検証を発表■「2割減る」のは所得代替率■年金支給額自体は増加との試算■所得代替率の概念は不要■年金問題は政争の具にしない(本文)■厚生労働省が年金の財政検証を発表厚生労働省は、5年に一度、年金の財政検証を発表する。前回は6月に発表されたのが今回は8月だった事について、「7月の参議院選挙の前に発表されると与党が困るからタイミング...
  • 2019/08/23
    株主第一主義の見直しはマクロ経済にプラス-客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    ■米国経済界が方針を転換■日本企業の方針転換を期待■従業員重視は景気に優しい■長期的取引は双方にメリットあり(本文)■米国経済界が方針を転換米国の主要企業の経営者が所属する経済団体であるビジネス・ラウンドテーブルは、株主第一主義を見直すと宣言した。今後は従業員等々のステークホルダーを幅広く重視していく、という事のようである。経済は冷たい心と暖かい心で動いてい...
  • 2019/08/16
    米中冷戦自体より怖いのが、投資家等々の不安心理 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■米中は本格的な冷戦状態に■米中貿易戦争自体の影響は軽微■「景気は気から」が怖い■要注意なのは米中分断の恐怖(本文)■米中は本格的な冷戦状態に米国は中国に追加関税を課し、中国を為替操作国に指定した。一方の中国は、米国からの農産品の購入を一時停止すると発表した。米中の冷戦が本格化しつつあるわけだ。米国では、トランプ大統領が選挙目当てで中国に妥協を迫る一...
  • 2019/08/09
    「円は過小評価だから円高」が正しくない理由-客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・円は過小評価だという論者の根拠は購買力平価・貿易収支は均衡なのに円は過小評価なのか・長期的には少子高齢化による労働力不足で輸出減・円高でも円安でも言い続ければいつかは当たる(笑)(本文)・円は過小評価だという論者の根拠は購買力平価円は過小評価だ、という論者は少なくない。過小評価されているから、いつかは円高圧力が働いて過小評価が是正されるはずだ、とい...
  • 2019/07/05
    日本の景気が米国頼みを脱しつつある構造変化に要注目 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・かつて「米国が風邪なら日本は肺炎」だった・米国の不況による円高も、以前は日本経済に悪影響・以前より為替レートの影響を受けにくい日本経済・少子高齢化による労働力不足が不況の悪循環を緩和・今後は消費者の高齢化で景気の波が小さい経済に(本文)・かつて「米国が風邪なら日本は肺炎」だった戦後の日本は、外貨が圧倒的に不足していたので、米国の景気が悪化して輸出が...
  • 2019/06/28
    日本の財政は破綻しない -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・「日銀に紙幣を印刷させれば」等々は禁じ手と考える・日本人投資家が買うから日本政府は安泰・少子化で、数千年すれば政府の借金は消滅するかも・10年待てば気楽に増税できる時代が来る・国債が暴落しても政府が倒産するわけではない(本文)・「日銀に紙幣を印刷させれば」等々は禁じ手と考える政府は絶対に破産しない。日銀に紙幣を印刷させて国債をすべて償還すれば良いか...
  • 2019/06/21
    財政破綻を懸念する投資家が日本国債を買う理由 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・投資家の中にも日本政府破綻懸念あり・破綻するか否かは資金繰りの問題・投資家には他に選択肢が乏しい・他の投資家が買うと政府は破綻しない・外国人は日本国債を持ちたくない・国債が自国通貨建てである事が重要(本文)・投資家の中にも日本政府破綻懸念あり日本政府は、巨額の財政赤字を出し続けており、過去の赤字分を借金で賄っているため、借金の額は1100兆円という...
  • 2019/06/07
    国際収支統計から為替レートを考える -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・購買力平価から今の為替は円安すぎる・貿易サービス収支の黒字は減っている・今後は、労働力不足が円高阻害要因に・購買力平価で為替を予測するのは危険・経常収支が黒字でも円高になりにくい・老後の資産をドルで持つのも選択肢に(本文)・購買力平価から今の為替は円安すぎる最近の為替(円/米ドルの為替レート、以下同様)は、110円近辺で推移している。これは、バブル...
  • 2019/05/31
    1?3月がプラス成長でも消費増税は危険 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・筆者はMMTは支持しないが、積極財政主義者・10年待てば気楽に増税出来るのだから、それを待つ・今後1年間で中国の情勢が急に悪化するリスクあり・今後1年間で米国の高リスク与信が逆流するリスクあり・今後1年間で日本の景気が後退するリスクあり・1?3月期のプラス成長は、景気の好調を意味しない・「消費増税と同額の景気対策」も選択肢ではあるが・・(本文)・筆...
  • 2019/05/24
    MMT(財政赤字は問題ない)は一理あるが、やはり危険 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・「財政赤字は問題ない」という新理論が米国で話題に・MMT下のインフレはコントロールが難しい・国債暴落による金利高騰リスクも・緊縮財政とのリスクの比較が重要・対外純資産がマイナスならMMTは厳禁・米国は日本よりインフレ体質なのでMMTは危険・基軸通貨が動揺するリスクを考えればMMTは避けるべき(本文)・「財政赤字は問題ない」という新理論が米国で話題に...
  • 2019/05/10
    令和時代は日本経済の黄金時代 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・バブル崩壊後の長期低迷期、失業が労働市場の諸悪の根源だった・失業は日本経済の労働生産性、財政赤字等にも悪影響・少子高齢化で失業から労働力不足へ・労働力不足で労働市場の諸悪が雲散霧消・労働力不足で労働生産性が上昇へ・少子高齢化で景気の波が縮小・労働力不足で増税が容易になり、財政も改善へ・外国人の単純労働者は受け入れるべきでない(本文)新しい時代が始ま...
  • 2019/04/05
    長短金利逆転は景気後退を意味せず -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授
    (要旨)・長期金利の基本は予想短期金利の平均?α・過去のインフレ局面との比較は危険・長期金利が低すぎる?・長短金利逆転が景気を後退させる可能性は小・市場は連銀より賢いのか?・債券市場は株式市場より賢いのか?・美人投票だから株価が値下がりしただけ?(本文)3月22日、米国で10年国債の利回り(以下、本稿ではこれを長期金利と呼ぶ)が短期金利を下回った事が材料視さ...
  • 2019/03/08
    株の長期投資は期待値がプラスである -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)■投資家がリスクを嫌うから■企業はリスクを嫌うから、企業の期待値はプラス■株式保有は企業の一部を所有するもの■経済は成長するから■損得以外にも長期投資はオススメ(余談)(本文)■投資家がリスクを嫌うから前回、株式の短期投資の期待値はプラスであると記した。その根拠は「投資家たちはリスク回避的であるから、明日の株価の期待値と今日の株価が同じなら買わない。...
  • 2019/02/08
    兜町はカジノより儲けやすい -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)■短期投資の本質はカジノと同じ■カジノの期待値はマイナス■投資家はリスク回避的■株式投資(短期)の期待値はプラス■投資初心者が儲かるとは限らないが■(補論)株価が予想できない理由(本文)■短期投資の本質はカジノと同じ株式投資には、短期と長期の二種類ある。短期投資は企業の価値が変化しないのに株式の価格が変化する事を利用して儲けようとする行為であり、長期...
  • 2019/01/11
    今年の景気も好調持続だがリスクには目配りが必要 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)■景気は過去最長の拡大を更新中■景気は自分では方向を変えない■国内要因の不安は小■中国の減速の影響は限定的■欧州の政治的混乱も影響は限定的■米国のメインシナリオは成長持続■リスクシナリオへの目配りは必要(本文)■景気は過去最長の拡大を更新中景気は拡大を続けており、今月で過去最長の景気拡大を更新した模様である。景気拡大期間が長い事は、それ自体には余り価...
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