メニュー

アナリストコラム一覧

アナリストの知識や経済・業界動向、活動の中で感じた問題意識など幅広い視野でとらえた情報を不定期に『アナリストコラム』を通じてお客様にお届けいたします。

  • 2019/08/16
    米中冷戦自体より怖いのが、投資家等々の不安心理 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■米中は本格的な冷戦状態に■米中貿易戦争自体の影響は軽微■「景気は気から」が怖い■要注意なのは米中分断の恐怖(本文)■米中は本格的な冷戦状態に米国は中国に追加関税を課し、中国を為替操作国に指定した。一方の中国は、米国からの農産品の購入を一時停止すると発表した。米中の冷戦が本格化しつつあるわけだ。米国では、トランプ大統領が選挙目当てで中国に妥協を迫る一...
  • 2019/08/09
    「円は過小評価だから円高」が正しくない理由-客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・円は過小評価だという論者の根拠は購買力平価・貿易収支は均衡なのに円は過小評価なのか・長期的には少子高齢化による労働力不足で輸出減・円高でも円安でも言い続ければいつかは当たる(笑)(本文)・円は過小評価だという論者の根拠は購買力平価円は過小評価だ、という論者は少なくない。過小評価されているから、いつかは円高圧力が働いて過小評価が是正されるはずだ、とい...
  • 2019/07/05
    日本の景気が米国頼みを脱しつつある構造変化に要注目 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・かつて「米国が風邪なら日本は肺炎」だった・米国の不況による円高も、以前は日本経済に悪影響・以前より為替レートの影響を受けにくい日本経済・少子高齢化による労働力不足が不況の悪循環を緩和・今後は消費者の高齢化で景気の波が小さい経済に(本文)・かつて「米国が風邪なら日本は肺炎」だった戦後の日本は、外貨が圧倒的に不足していたので、米国の景気が悪化して輸出が...
  • 2019/06/28
    日本の財政は破綻しない -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・「日銀に紙幣を印刷させれば」等々は禁じ手と考える・日本人投資家が買うから日本政府は安泰・少子化で、数千年すれば政府の借金は消滅するかも・10年待てば気楽に増税できる時代が来る・国債が暴落しても政府が倒産するわけではない(本文)・「日銀に紙幣を印刷させれば」等々は禁じ手と考える政府は絶対に破産しない。日銀に紙幣を印刷させて国債をすべて償還すれば良いか...
  • 2019/06/21
    財政破綻を懸念する投資家が日本国債を買う理由 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・投資家の中にも日本政府破綻懸念あり・破綻するか否かは資金繰りの問題・投資家には他に選択肢が乏しい・他の投資家が買うと政府は破綻しない・外国人は日本国債を持ちたくない・国債が自国通貨建てである事が重要(本文)・投資家の中にも日本政府破綻懸念あり日本政府は、巨額の財政赤字を出し続けており、過去の赤字分を借金で賄っているため、借金の額は1100兆円という...
  • 2019/06/07
    国際収支統計から為替レートを考える -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・購買力平価から今の為替は円安すぎる・貿易サービス収支の黒字は減っている・今後は、労働力不足が円高阻害要因に・購買力平価で為替を予測するのは危険・経常収支が黒字でも円高になりにくい・老後の資産をドルで持つのも選択肢に(本文)・購買力平価から今の為替は円安すぎる最近の為替(円/米ドルの為替レート、以下同様)は、110円近辺で推移している。これは、バブル...
  • 2019/05/31
    1?3月がプラス成長でも消費増税は危険 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・筆者はMMTは支持しないが、積極財政主義者・10年待てば気楽に増税出来るのだから、それを待つ・今後1年間で中国の情勢が急に悪化するリスクあり・今後1年間で米国の高リスク与信が逆流するリスクあり・今後1年間で日本の景気が後退するリスクあり・1?3月期のプラス成長は、景気の好調を意味しない・「消費増税と同額の景気対策」も選択肢ではあるが・・(本文)・筆...
  • 2019/05/24
    MMT(財政赤字は問題ない)は一理あるが、やはり危険 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・「財政赤字は問題ない」という新理論が米国で話題に・MMT下のインフレはコントロールが難しい・国債暴落による金利高騰リスクも・緊縮財政とのリスクの比較が重要・対外純資産がマイナスならMMTは厳禁・米国は日本よりインフレ体質なのでMMTは危険・基軸通貨が動揺するリスクを考えればMMTは避けるべき(本文)・「財政赤字は問題ない」という新理論が米国で話題に...
  • 2019/05/10
    令和時代は日本経済の黄金時代 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・バブル崩壊後の長期低迷期、失業が労働市場の諸悪の根源だった・失業は日本経済の労働生産性、財政赤字等にも悪影響・少子高齢化で失業から労働力不足へ・労働力不足で労働市場の諸悪が雲散霧消・労働力不足で労働生産性が上昇へ・少子高齢化で景気の波が縮小・労働力不足で増税が容易になり、財政も改善へ・外国人の単純労働者は受け入れるべきでない(本文)新しい時代が始ま...
  • 2019/04/05
    長短金利逆転は景気後退を意味せず -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授
    (要旨)・長期金利の基本は予想短期金利の平均?α・過去のインフレ局面との比較は危険・長期金利が低すぎる?・長短金利逆転が景気を後退させる可能性は小・市場は連銀より賢いのか?・債券市場は株式市場より賢いのか?・美人投票だから株価が値下がりしただけ?(本文)3月22日、米国で10年国債の利回り(以下、本稿ではこれを長期金利と呼ぶ)が短期金利を下回った事が材料視さ...
  • 2019/03/08
    株の長期投資は期待値がプラスである -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)■投資家がリスクを嫌うから■企業はリスクを嫌うから、企業の期待値はプラス■株式保有は企業の一部を所有するもの■経済は成長するから■損得以外にも長期投資はオススメ(余談)(本文)■投資家がリスクを嫌うから前回、株式の短期投資の期待値はプラスであると記した。その根拠は「投資家たちはリスク回避的であるから、明日の株価の期待値と今日の株価が同じなら買わない。...
  • 2019/02/08
    兜町はカジノより儲けやすい -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)■短期投資の本質はカジノと同じ■カジノの期待値はマイナス■投資家はリスク回避的■株式投資(短期)の期待値はプラス■投資初心者が儲かるとは限らないが■(補論)株価が予想できない理由(本文)■短期投資の本質はカジノと同じ株式投資には、短期と長期の二種類ある。短期投資は企業の価値が変化しないのに株式の価格が変化する事を利用して儲けようとする行為であり、長期...
  • 2019/01/11
    今年の景気も好調持続だがリスクには目配りが必要 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)■景気は過去最長の拡大を更新中■景気は自分では方向を変えない■国内要因の不安は小■中国の減速の影響は限定的■欧州の政治的混乱も影響は限定的■米国のメインシナリオは成長持続■リスクシナリオへの目配りは必要(本文)■景気は過去最長の拡大を更新中景気は拡大を続けており、今月で過去最長の景気拡大を更新した模様である。景気拡大期間が長い事は、それ自体には余り価...
  • 2018/12/07
    TPPの発効は日本にとって大きなプラス -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)・TPP11は日本主導で締結されたもの・自由貿易は国際分業でお互いにメリット・農業の高齢化がTPPを可能にした要因・新規加盟を希望する国が多い・当初加盟国は追加加盟国より圧倒的に有利(本文)・TPP11は日本主導で締結されたものTPPは、米国を含む12カ国で交渉がまとまった後、米国が離脱したため、11カ国での交渉が再度行われた。この交渉をまとめあげた...
  • 2018/11/09
    米中関係は、貿易摩擦ではなく「新たな冷戦」-客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・喧嘩は2種類。儲けるか、相手を叩くか・米国は中国に覇権を奪われる事を本気で心配・経済学者より安全保障関係者の視点で動く・国防権限法は、冷戦突入の宣言かも・米中冷戦なら、米国の圧勝・中国には、有効な対抗策無し・日本の対中関係は改善中・日本としては、慎重さが必要(本文)・喧嘩は2種類。儲けるか、相手を叩くか喧嘩には、2種類ある。一つは、ガキ大将が「オモ...
  • 2018/10/05
    金融危機の怖さを見せつけたリーマン・ショック -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・リーマン・ショックの源はサブプライム・ローン・疑心暗鬼を招いた「証券化」・金融機関相互の資金貸借が激減・自己資本比率規制により貸し渋りが深刻化・米国が震源だから世界経済が大混乱・米国緩和とリスクオフで円高に・日本製品には円高以外の逆風・株式にはさらなる逆風も(本文)リーマン・ショックから10年が経過した。すでに記憶の彼方という方も、歴史の本で読んだ...
  • 2018/09/07
    円安が株価に良い理由 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・円安は景気に良いとは限らない・上場企業は大手輸出企業が多い・輸入価格上昇は消費者に転嫁する・海外子会社の利益は景気と無関係・ポートフォリオ・リバランスも株高要因・美人投票だから円安で人々が株を買う・因果関係ではない可能性には要注意(米国景気、リスクオン)(本文)・円安は景気に良いとは限らない前回記したように、最近は円安が景気に良いとは限らないようだ...
  • 2018/08/24
    トルコリラの相場は戻るのか? -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■損切りをしない事自体が「バクチ」。買い向かうのも「バクチ」■「正しい値段」に戻る可能性も大なので、チャンスは大■しかし、ベストなタイミングで買う事は非常に困難■市場がファンダメンタルズを壊すリスクも■「一時的な混乱」が元に戻らなくなってしまうかも(本文)トルコリラの相場が暴落している。ファンダメンタルズを反映しない安値になっているのかも知れない。そ...
  • 2018/08/17
    高金利通貨の暴落が更なる暴落を招くメカニズムを考える -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)■本稿は高金利通貨に関する一般論。トルコの特殊事情には言及しない。■そもそも、金利が高いのは、ハイリスク・ハイリターン■賭けとしては興味深いかもしれないが■市場が暴走すると、正しい値段以下でも大量の売りが出るかも(本文)■本稿は高金利通貨に関する一般論。トルコの特殊事情には言及しない。トルコリラの相場が暴落している。トルコリラは、高金利通貨として人気...
  • 2018/08/10
    円安は本当に景気に良いのか? -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授 –
    (要旨)・円安は輸出企業が儲かるから景気にプラス、ではない・円安が景気にプラスなのは輸出数量が増える筈だから・アベノミクスでは円安でも輸出数量が増えず・輸入物価上昇は消費者に転嫁されて消費にマイナス・理論上は円安が金融引き締めにより景気を冷やす可能性も・円建て輸出金額を論じるのは危険・円安と輸出数量増は因果関係に要注意(本文)・円安は輸出企業が儲かるから景気...
TIW マガジン「投資の眼」TOPへ戻る