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アナリストコラム一覧

アナリストの知識や経済・業界動向、活動の中で感じた問題意識など幅広い視野でとらえた情報を不定期に『アナリストコラム』を通じてお客様にお届けいたします。

  • 2016/06/03
    貿易収支統計は二つある -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)・通関統計は内訳がわかって便利・国際収支統計の貿易収支は、内訳が不明・輸出入金額には、Jカーブ効果が働くはずである・貿易収支と景気の関係は様々・4月の季節調整済通関収支差は+4千億円(おまけの要旨)・結局昨年度の貿易収支は黒字だったのか?(本文)貿易収支と呼ばれる統計は、二つある。一つは通関統計の通関収支差が便宜的に貿易収支と呼ばれているものであり、...
  • 2016/05/27
    低調だった経済成長率 -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)・2015年度の経済成長率は0.8%と、低調であった。・今年度については、省力化投資と輸出入数量の変化に期待したい。(おまけの要旨)・GDP統計が実態とズレている可能性がある。・統計に完璧を求めるのは酷である。幅を持って解釈すべきである。(専門的なコメント)・GDP統計作成上重要な役割を果たす家計調査が過小推計している可能性あり。・原油安でGDPデフ...
  • 2016/05/16
    経常収支の大幅黒字は円高要因か?-客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    (要旨)・経常収支黒字が拡大したが、円高要因としての重要性は限定的・仮需も、それほど大きくなさそうだが、米国大統領選挙には要注目(おまけの要旨)・利子・配当収入は再投資されやすい(本文)・経常収支黒字が拡大したが、円高要因としての重要性は限定的2015年度の経常収支が発表され、巨額の黒字(前年度比倍増の18兆円)となった。これは、円高要因なのだろうか?結論と...
  • 2016/05/06
    GDP統計とは -客員エコノミスト 〜塚崎公義 教授-
    要旨)・GDP統計とは、一国の経済を全体として捉える統計である。・個人消費、設備投資、輸出等の合計から輸入を引いた値である。・名目GDPは各国の経済規模比較などに、実質GDPは成長率計算に使う。・ゼロ成長が不況なのは、失業者が増えてしまうから。(おまけの要旨)・GDPデフレーターは経済の体温計(本文)・GDP統計とは、一国の経済を全体として捉える統計である。...
  • 2016/04/15
    インフレ率2%は可能か -客員エコノミスト〜塚崎公義教授-
    要旨)・インフレ率は、資源価格下落の影響を除いても、日銀の当初目標を大幅に下回っている。・今の日本でインフレになるとすると、需要サイドからは「貨幣数量説的インフレ」「景気過熱」が、供給サイドからは「輸入インフレ」「賃金インフレ」が考えられる。・世の中に資金が出回らなかった以上、金融緩和から物価上昇までの時間がかかるのは当然である。・今後は、長いタイムラグを経...
  • 2016/04/08
    リーマン・ショックとは異なった年初の株安 -客員エコノミスト〜塚崎公義教授-
    (要旨)・年初来の株安は、リーマン・ショックとは異なり、短期間で回復した・金融市場が実体経済を振り回さなかった点がリーマン・ショックとの差(おまけの要旨)・リーマン・ショックは「取付け騒ぎ」だった・今回の株価下落は、噂を信じた人々が株式市場に殺到した点では「取付け騒ぎ」だった・しかし今回は、「人々が噂を信じると噂が実現する」というメカニズムが働かなかった(本...
  • 2016/03/18
    雇用情勢は絶好調だが・・・-客員エコノミスト〜塚崎公義教授-
    (要旨)・雇用情勢は絶好調。失業率は低く、有効求人倍率は高い。・しかし、賃金はあまり上がっていない。(おまけの要旨)・失業率3%は「完全雇用」・産業別に見ると、就業者数が増えているのは「医療・福祉」が中心で、次が情報・通信。(本文)・雇用情勢は絶好調。失業率は低く、有効求人倍率は高い。アベノミクスによる景気回復で、雇用情勢が劇的に改善した。2012年と201...
  • 2016/03/11
    為替レートの「適正水準」とは -客員エコノミスト〜塚崎公義教授-
    (要旨)・為替レートの「適正水準」を探る手法は二通りある。各国の物価水準の比較と、過去との競争力の変化率を測る手法(実質実効為替レート)である。・もっとも、物価水準の比較は為替の予想には使えない。実質実効為替レートも、為替の予想に用いるには問題が多い(おまけの要旨)・為替には「リスクを採る人が減ると円高」のメカニズムあり・高金利通貨は、期待リターンに見合った...
  • 2016/02/19
    拡大した経常収支黒字 -客員エコノミスト〜塚崎公義教授-
    (要旨)・2015年の経常収支黒字は前年比6.3倍に拡大・主因は資源価格下落であり、外国人旅行客激増も寄与。円安は寄与せず・今後については輸出入数量次第の面が大・「経常収支黒字が拡大したから円高」とは言えず(おまけの要旨)・経常収支とは、貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支の合計で、家計の黒字赤字と似た概念の統計・一般論として経常収支黒字が好ま...
  • 2015/12/11
    真の実力が試される自動車セクター -高田 悟-
    今月初めのOPEC総会で減産への合意が流れて以降、原油価格が下げ止まらない。原油安は産油国の財政悪化を招くのみならず、原油と連動する一次産品価格の下落を通じて、非産油新興国の景気・財政悪化、政情不安にも繋がる。こんな状況で米国が利上げをしたら新興国のどこかが破綻してしまうかもしれない。夏場の中国景気への懸念と異なり、今回は原油安からリスクオフの動きが強まって...
  • 2015/10/30
    米国市場とドル高が支える自動車株 – 高田悟-
    16/3期の上期決算発表が本格化している。自動車関連は27日の日野自動車を皮切りに三菱自動車の決算発表が続いた。また、同日、マツダが上期着地予想の上ぶれを発表した。その後、ショーワ、小糸製作所と一部サプライヤーの業績発表が終わった。まだ一部に止まるが上期は概ね増益となり、会社計画以上で着地している。一方で上期計画超過達成にも関わらず、通期計画は据え置く。ある...
  • 2015/09/18
    先進国銘柄、新興国銘柄 -高田 悟-
    注目のFOMCが終わった。結局、予想が割れた米国利上げは見送られた。発表後の株式市場はニューヨーク、東京ともに冴えない。新興国景気悪化観測からインフレへの懸念が一段と後退したため、金融政策を正常に戻すため以外には利上げをする明確な理由がなかったのだろう。むしろ、利上げをして、「目的は異常低金利の修正であり、次の利上げ当面はない」と発するとか、利上げを見送る中...
  • 2015/08/28
    株価急落とはいえ、あまり悲観的にはなれない自動車セクター – 高田 悟-
    自動車セクターの株価は中国人民元切り下げ、上海株式市場暴落、中国景気への強い懸念などから市場全体の下落とともに、先週から今週初めにかけ急落した。16/3期1Q決算は概ね好決算であったにも関わらず、以降、セクター全般に株価はTOPIXをアンダーパフォーマンスしている。代表格のトヨタ株価は今週初めの急落時に今期会社予想の収益水準でPER9倍台前半まで下落した。中...
  • 2015/08/07
    完成車メーカー1Q決算と今後の株価動向 -高田悟-
    今月4日で国内完成車メーカー7社の16/3期1Q(4-6月)決算が出揃った。7社合計の営業利益は前年同期比18%増の約1兆4,500億円。純利益は同14%増の約1兆1,600億円となり1Qとして過去最高となった。業績拡大から税負担が膨らんだマツダ、インド子会社好調により少数株主持分が増加したスズキ、東南アジアに軸足を置く三菱自動車が最終段階減益となったが、ト...
  • 2015/05/29
    楽観視できない円安加速と完成車メーカー業績 -高田 悟-
    1米ドル/119円程度を中心にボックス圏で推移していた為替相場に変化が起きた。先日1米ドル/120円の大台を超えると円安が加速した。足下では1米ドル/123円台後半での推移で近いうちに1米ド/125円は軽く超えそうな勢いである。これに伴い自動車株が堅調だ。だが今回の円安加速がどの程度、完成車メーカー業績にプラスに効くかは見通しにくくなっている。それは、円と同...
  • 2015/01/16
    2015年の自動車市場と完成車メーカー業績見通しのポイント -高田 悟-
    2014年暦年の主要国の四輪車販売台数データが次ぎのとおり出揃った。先ず先進国。米国1,652万台(前期比5.9%増)、日本556万台(同3.5%増)、ドイツ(乗用車)303万台(同2.9%増)、英国(乗用車)247万台(同9.3%増)、フランス216万台(同0.5%増)、イタリア(乗用車)135万台(同4.2%増)、スペイン(乗用車)85万台(同18.4%...
  • 2014/09/19
    円安加速と自動車株 -高田 悟-
    9月に入り1米ドル105円を超えて円安が進んだ。105円はなかなか超えられなかったし、久方ぶりの円安水準だから、輸出株の代表自動車株はもっと勢いよく上昇してもよいのではないかと思ったむきもあろう。しかし、反応が鈍い。昨日、円が対米ドルで108円台後半へ下落し110円台も視野に入り始めると株価は漸く動意づいた。大手の中では国内生産・輸出比重が高いトヨタ株が2%...
  • 2014/08/15
    バリュー投資再考 その2 -林 茂-
    7月18日のこの場で、ベンジャミン・グレアム(1894年~1976年)を始祖とするバリュー投資の考え方を概説しました。 彼の教えるところは以下の通りでした。即ち:・証券(株式等)の時価はその「本質的価値」から常に乖離している・時価と「本質的価値」との乖離は自律的に修正される・バリューとは価値という意味。「資産のバリュー」と「収益力のバリュー」を正しく算出し、...
  • 2014/07/18
    バリュー投資再考 -林 茂-
    株式投資のスタイルや手法に、成長株投資や割安株投資というものがあります。成長株投資とは市場平均を上回る成長(営業利益や一株当たり純利益<EPS>の成長を指す場合が多い)が期待できる銘柄に投資するというものです。日経平均株価の来期予想EPSの伸び率は12%程度ですので、これを上回るEPSの成長が期待できる銘柄に投資することは成長株投資と言っていいで...
  • 2014/07/04
    自動車株はまだ割安か、もう割高か -高田 悟-
    日系完成車メーカー8社(商用車と二輪を除く)の内6社(注)が終わった14/3期に営業利益過去最高を更新した。12年末の第2次安部政権発足後、円安進行の追い風もあり、業績向上への期待から自動車株は上昇。多少のばらつきはあれ各社株価水準を大きく切り上げた。そして、市場の期待どおりに前期において業績は大幅に改善した。足元の株価を見ると、大幅に上昇したとはいえ、代表...
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