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アナリストコラム一覧

アナリストの知識や経済・業界動向、活動の中で感じた問題意識など幅広い視野でとらえた情報を不定期に『アナリストコラム』を通じてお客様にお届けいたします。

  • 2023/05/23
    危うい高値更新、ここからは小型成長株にポジションも -藤根靖昊-
    まずは前回と同様に19日時点のアナリスト・コンセンサス予想を確認したいと思います。19日時点の今期ベースの予想EPSは1,779.99円(前週比+16.14円)、これは3月末時点(来期)では1,773.79円でした。来期ベースは1,932.36円(同+15.70円)、これは3月末時点(再来期)では1,925.85円でした。僅かではありますが決算発表前(3/3...
  • 2023/05/16
    コンセンサス予想EPSからは日経平均3万円は正当化できるが・・・・ -藤根靖昊-
    3月期決算が出そろいました。12日時点のアナリスト・コンセンサス予想EPSは、従前予想(3月31日時点)との比較ではほぼ同水準でした。12日時点の日経平均株価の今期ベースの予想EPSは、1763.85円、3月末時点(来期)では1773.79円でした。来期ベースの1916.66円は3月末時点(再来期)では1925.85円でした。筆者も含めて、今期(23年度)の...
  • 2023/05/09
    米地銀の信用不安と債務上限問題が市場を揺らす -藤根靖昊-
    5月2-3日の米FOMCでは市場予想通り0.25%の利上げが行われました。声明文には「追加策がどの程度必要かを決定する際には、これまでの金融引き締めの累積的な効果や経済や物価に時間差で与える影響を考慮する」と示され、利上げ停止の可能性が示唆されました。ただし、パウエル議長は記者会見において追加利上げの可能性に含みを残しました。 米地銀の信用不安は1日にファ...
  • 2023/05/02
    米FOMCの結果によっては株価は大きく上下に振れる可能性も -藤根靖昊-
    先週の米国株式市場は、インフレ高止まりが懸念される経済指標が多かったことや、マイクロソフトやメタといった一部の企業を除けば決して好調とは言えない企業決算が続いたにもかかわらず、堅調に上昇しました。 24日には米地銀のファースト・リパブリック・バンク(FRC)から大量の預金流出があったことが公表され、地銀に対する信用不安が再燃することによって一時的に大きく下...
  • 2023/04/26
    賃金が上がるから生産性が上がるのである -原田哲也-
    ―日本株式市場浮上の鍵― 4月13日に連合が公表した2023年の春闘の賃上げ率(第4回集計結果、ベースアップを含む)は平均3.69%と30ぶりの上昇率になった。 厚生省の毎月勤労統計調査を過去に遡ると10年間で名目賃金はたったの4%しか上がっていない。いかに今年の賃上げ率が異次元なものであるかを物語る。 30年ぶりという賃上げ率は勿論、物価の上昇が背景...
  • 2023/04/25
    月並みだがGW前のポジション調整にはご用心 -藤根靖昊-
    先週は日米ともに株価は比較的小動きでした。 米国では週頭(17日)にニューヨーク連銀の4月の製造業景況指数が大幅上昇したことから株価を押し上げましたが、20日のフィラデルフィア連銀の4月の製造業景況指数(20日)は悪化したことやコンファレンスボードの3月の景気先行指数(20日)は前年同期比▲7.8%と景気後退を示唆する内容であったことから警戒が強まりました...
  • 2023/04/18
    FRBはリセッション回避から次回で利上げ打ち止め、経済活動にポジティブな材料に市場は素直に反応する -藤根靖昊-
    先週は日米ともに株価が上昇しました。週間で日経平均株価は975.16円上昇、ダウ平均は401.18ドルの上昇でした。ダウ平均は4週連続の上昇となり、その間の上昇幅は2,024ドルにも達しています。 12日発表の3月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比+5.0%と2月(+6.0%)から大きく低下し、市場予想(+5.1%)も下回りました。13日発表の米生...
  • 2023/04/11
    輸出関連企業には注意が必要 -藤根靖昊-
    先週の米国株市場は週間(週末比較)でダウ工業株は211ドルの上昇でした。金利低下からテクノロジー株が買われる流れがありましたが、景気悪化を示す経済指標から上値の重い展開が続いています。 3日発表のISM製造業景況感指数(3月)は46.3と前月(47.7)より悪化。市場予想(47.5)も大きく下回りました。4日発表の2月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件...
  • 2023/04/04
    日銀短観は23年度減益を見込む -藤根靖昊-
    先週の米国株市場は銀行の経営不安が後退する中で、ダウ工業株は週末比較で+1,036ドルと大幅に上昇しました。ただし、28日の上院公聴会(銀行委員会)においてFRBのバー金融監査担当副議長は、銀行規制・監査の強化に意欲を示しました。資産規模1,000億ドル以上の中堅銀行への資本や流動性に関する規制を厳しくする考えとみられ、5月1日までに銀行規制・監査の見直し方...
  • 2023/03/28
    当局の救済姿勢に揺れる市場、今後は消費者マインド低下が焦点か -藤根靖昊-
    先週の金融市場は銀行に対する信用不安が高まっている中で、金融当局の支援姿勢に揺れました。19日にクレディ・スイス・グループの救済に向けてスイスの最大手銀行であるUBSが30億スイスフラン(約4,260億円)の買収を発表しました。しかし、ほぼ同時にスイス金融市場監督機構(FINMA)が、クレディ・スイスが発行する劣後債の一種である「AT1債」の減損を決定したこ...
  • 2023/03/14
    日本株全体は依然として弱含みを予想、ただし成長株は絶好の拾い場か!-藤根靖昊-
    注目されたパウエルFRB議長の議会証言(7日上院・8日下院)は、「(今後のデータ次第では)利上げのペースを加速する必要がある」、「最終的な政策金利の水準が従来の予想よりも高くなる可能性がある」と事前の予想以上にタカ派的であったことから、7日の米株は大幅下落し、米2年国債利回りは一時5%に達しました。 さらに、8日に傘下にシリコンバレーバンク(SVB)を擁す...
  • 2023/03/07
    不可解な株価上昇。深追いせず利確ポイントを模索へ!-藤根靖昊-
    2日のアトランティック連銀のボスティック総裁による「(次回FOMC:3/21-22において)0.25%の利上げに断固賛成する」との発言に米株市場はポジティブに反応しました。ダウ工業株は2日3日の2日間で729ドル上昇となりました。次回のFOMCで0.5%の利上げの可能性を市場は危惧されていただけに、その可能性を否定するコメントはポジティブに受け止められたので...
  • 2023/02/28
    輸出数量回復がなければ円安はマイナスでしかない、貿易統計をしばらくは注視! -藤根靖昊-
    先週のダウ工業株30種平均は、週末比較では前週比1,000ドル強の下落となりました。①21日にS&Pグローバルが発表した2月の米国購買担当者景気指数(総合)が50.2(前月比+3.4)と8カ月ぶりに節目となる50を上回ったこと。②22日に公表されたFOMC議事録(1/31-2/1分)においては、数人の参加者が0.5%の大幅利上げ継続を求めていたことや...
  • 2023/02/21
    株式市場が堅調なのは、流動性供給と金利上昇過程による一時的な債券市場からの逃避 -藤根靖昊-
    先週の米債券市場では1月の消費者物価指数、小売売上高、生産者物価指数などの強い経済指標発表を受けて、利上げ長期化の懸念から国債が下落(利回り上昇)しました。米10年国債利回りは17日に一時3.9%台にまで上昇しました。米国株市場も13日をピークに頭が重い鈍化傾向を示しています。 14日発表の米消費者物価指数(1月)は前年比+6.4%と12月の+6.5%から...
  • 2023/02/14
    株式市場は楽観が優位であるが、それは正しいか? -藤根靖昊-
    先週の株式市場は日米ともに強弱感の入り混じる方向感の見えない展開が続きました。 7日に対談イベントに登壇したパウエルFRB議長は、「労働市場の力強さが続いた場合、借り入れコストのピークを従来の想定より高くする必要があるかもしれない」とタカ派スタンスを維持しつつも「ディスインフレーションのプロセスが始まった」、「今年はインフレが大幅に鈍化する年」と緩和的な発...
  • 2023/02/07
    日銀次期総裁への観測から株価浮揚も一過性 -藤根靖昊-
    1日に米FOMC(1/31-2/1)の結果が公表され、市場予想通りに0.25%の利上げが行われました。声明文では「継続的な引き上げが適切」との文言が維持されましたが、会見に臨んだパウエル議長は「ディスインフレのプロセスが始まった」と強硬な引き締め姿勢から一歩引いた立場を取りました。「十分な引き締め的な水準にするには、あと2回ほどの利上げが必要だ」と牽制は示し...
  • 2023/02/03
    長期金利の基本は短期金利の予想 -塚崎公義-
    ■金利には短期金利と長期金利がある ■長期金利の基本は短期金利の予想 ■予想短期金利より長期金利が少し高い ■需給が歪むと理屈から乖離する場合も (本文) ■金利には短期金利と長期金利がある 資金の貸借をする時には、返済期日を決めるのが普通である。返済期日が1年以内の場合を短期貸借、1年超の場合を長期貸借と呼ぶ場合が多い。本稿では、期間1年の短期...
  • 2023/02/03
    長期金利が上がると債券価格が下がる理由 -塚崎公義–
    ■銀行間の長期資金貸借は国債売買で行われる ■長期金利が上昇すると昨日発行された国債が不人気に ■債券価格が下がると長期金利が上がる ■日銀の買いオペで長期資金の需給が歪む ■投機家も国債の売買に参戦している (本文) ■銀行間の長期資金貸借は国債売買で行われる 長期金利は、人々が予想する将来の短期金利の平均と等しくなるのが基本で、実際にはそれ...
  • 2023/02/03
    日銀の債務超過は懸念不要 -塚崎公義-
    ■国債の価格下落で日銀が債務超過に? ■満期まで持てば問題無いと言えるか? ■本当に債務超過になったら政府が埋める ■円の価値が暴落するとすれば政府の債務 (本文) ■国債の価格下落で日銀が債務超過に? 長期金利が上昇している。今のところ上昇幅は僅かであるから、国債価格の下落幅も僅かであるが、インフレ率が高まっているので、日銀が金融政策を変更して...
  • 2023/01/31
    “楽観派”の優勢はいつまで?既に崖っぷちかも  -藤根靖昊-
    NYダウ平均は、20日から27日まで6営業日連続で合計933ドル上昇しました。この間に公表された経済指標等は、リセッション懸念(悲観)ともインフレ鎮静化(楽観)ともいずれの解釈も可能なものと考えられますが、現状では楽観派が勝っているようです。 1)20日にFRBのウォラー理事が「次回FOMCでは0.25%の利上げを希望する」と述べ、0.25%の利上げが市場...
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