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アナリストコラム一覧

アナリストの知識や経済・業界動向、活動の中で感じた問題意識など幅広い視野でとらえた情報を不定期に『アナリストコラム』を通じてお客様にお届けいたします。

  • 2008/09/26
    祝、初入閣
    24日に発足した麻生新内閣に、34歳の小渕優子衆議院議員の少子化担当相としての入閣が決まった。先々週、東京駅の構内ですれ違いざまに小渕議員をお見かけし、凛とした美しさにすっかり心を奪われてしまった私は、この入閣を自分のことにように嬉しく思う。最年少での入閣に関して経験不足では?との声も一部囁かれているが、育児と大臣職の両立に奔走し活躍の場を広げて頂きたいと願...
  • 2008/09/19
    不動産ファイナンス市場に明るさが見え始めた矢先のリーマン・ショック -堀部吉胤-
    不動産業界では7月、8月とゼファーやアーバンコーポレイションなどの大型破綻が相次いだ。そのほとんどが資金繰り破綻であり、金融庁もこうした異常事態を看過できず、従来の方針を転換し、メガバンクに対して不動産融資を促すような指導を行ったようである。その証左として、サンシティ(8910)の例が挙げられる。サンシティはみずほ銀行を主幹事とするシンジケートローン36億円...
  • 2008/09/12
    原油が高騰するに連れ、地球温暖化防止の声が高まるに連れ
    大豆、小麦、木材、家庭ごみ・・・。サトウキビ、トウモロコシ、パーム油、これらは全てバイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)といわれるものである。原油が高騰するに連れ、地球温暖化防止の声が高まるに連れ、代替エネルギーとして関心が集まるバイオ燃料の原材料だ。バイオ燃料というと、とうもろこしやサトウキビなど糖質/でん粉を含んだものを発酵...
  • 2008/09/05
    「やりくり上手」で世界を駆け抜けろ、国内自動車メーカー -高田悟-
    一昨日、米国の8月新車販売統計が発表された。その中で過去も含め注目される数値を3つ並べる。(1)124万台(▲15%)、(2)08/3月(68万台/69万台)→08/4月(66万台/61万台)、(3)カムリ(2位)、アコード(4位)、シビック(5位)。まず(1)は乗用車とトラックの合計販売台数だ。前年同期に比べ15%減少した。前年割れは10カ月連続だ。このペ...
  • 2008/08/29
    揺り戻し-GlobalizationからJapan Standardへ -藤根靖晃-
    「日本と欧米では会社の成り立ちが違う。階級社会である欧米においては、民主主義、自由主義、マーケットメカニズムは支配階級が大衆から掠め取ることを正当化するシステムである。」「日本企業の強味は、一般の従業員が当事者意識を持っていることにあり、グローバルキャピタリズムは受け入れられない。」 グローバル主義者と目されていたある高名な大学教授は、最近"転向"とも言える...
  • 2008/08/22
    最近の鉄鋼事情。鋼材値上げから値下げ? -佐藤謙三-
    想定を上回る原油や穀物等の資源価格高に対して、価格転嫁を目指した製品の値上げラッシュが年初からあり、まだ値上げを進めている製品が多いなかで、8月19日、電炉大手の東京製鐵が9月出荷分から鋼材を引き下げると発表しました。建設用鋼材のH形鋼をトン当たり1万円引き下げるなど、棒鋼、ホットコイル、厚板など全品種に亘っています。なぜこの時期に値下げをしたのか、これから...
  • 2008/08/15
    海外大手との収益性格差の背景にあるものは? -服部隆生-
    エジソンが白熱電球や発電機を発明してから130年近く経とうとしているが、現在の主要な電機大手メーカーの歴史もその画期的な発明後間もない1890年頃に遡ることができる。1890年には東芝の前身の一つである白熱舎が設立されているが、1891年にはオランダのPhilipsが炭素フィラメント電球のメーカーとしてスタート。米国では1892年エジソン電灯会社(1880年...
  • 2008/08/08
    景気後退らしいけど -鈴木崇生-
    社会経済性生産本部の公表資料によると、若者の意識が30年前と比べてだいぶ変ったとのことである。就社よりも就職に意義を見出し、職に就く判断基準は一流企業や会社の将来性より、能力を生かすことや仕事の面白みに重点が置かれるようになったらしい。 ただし、どんなに能力を持った人でも、働かなければ成果は生まない。気持ちよく働かせ、経験をつませてやることが大事だと思う。 ...
  • 2008/08/01
    新旧逆転の年
    08年上期(1?6月)のコンビニエンスストアの売上高が全国百貨店売上高を初めて上回った。 日本フランチャイズチェーン協会が発表したコンビニエンスストア(加盟11社)の6カ月累計の店舗売上高は全店ベースで3兆6,559億円(前年同期比3.2%増)となり、同時期では過去最高を達成した。 たばこ自販機用成人識別カード「taspo」を持たない愛煙家が来店するtasp...
  • 2008/07/25
    ビッグディール成立 -堀部吉胤-
    水曜日に東京海上ホールディングス(8766)は米国の損保会社フィラデルフィア社を約5,000億円で買収し、完全子会社化すると発表。国内金融機関による海外金融機関の買収としては過去最大となるビッグディールだ。フィラデルフィア社はNASDAQに上場しており、買収発表前日の株価は35.55ドル。買収価格は1株当り61.5ドルで73%ものプレミアムが乗っている。サブ...
  • 2008/07/18
    鉄の腕と不恰好な姿
    あれは一体何だろう。銀色の構造物の横に立ち、指先から白や青の光を吐き出す鉄の腕。それも一つではなく、いくつもが並び一斉に光を吐き出す。次々と流れ来る銀色の構造物に瞬時に近づいては、離れてゆく。そう、自動車生産における溶接ロボットである。人間よりもやや大きなガタイを持ったその腕は日々、光を放ち日本の自動車産業に輝きを与える。 あれは一体何だ。人間ではないが、人...
  • 2008/07/11
    国内新車販売台数の減少について考える −高田悟−
    国内で車が売れなくなっている。車離れが止まらない。国内新車販売台数(登録車+軽自動車)は1990年度の780万台をピークに縮小が始まった。2000年度からは毎年590万台前後で安定していたが2006年度から再度縮小、2007年度は531万台と26年ぶりの低水準に落ち込んだ。今年度も4月は自動車取得税の税率低減効果で何とか前年同月を上回ったものの、5月、6月は...
  • 2008/07/04
    次世代太陽電池(色素増感型太陽電池) -藤根靖晃-
    このところ太陽電池関連のニュースが続いている。先週、経済産業省が太陽光発電の住宅導入に関する費用補助の計画を発表したことを皮切りにして、30日の日経夕刊で、昭和電工などの色素増感型太陽電池、産業技術総合研究所の非シリコン系(CIGS)太陽電池の実用化、2日の日経朝刊1面では昭和シェル石油の太陽光発電パネル工場建設が報道されている。原油価格の高騰を端に代替エネ...
  • 2008/06/27
    「メタボ」と「ペット」 -佐藤謙三-
    メタボリックシンドローム、略して「メタボ」。内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態と定義されているが、新語・造語として「肥満」と同意語、あるいは特定健康診査、特定保健指導、セルフケア等まで抱合して「メタボ」と使用されている模様である。 「ペット」とは言うまでもなく犬・猫などのペットのこと。人間の世界だけでなく...
  • 2008/06/20
    日本製造業の競争力を歴史的な視点で考える -服部隆生-
    PCや携帯電話といった製品で日本メーカーの国際競争力は高くないが、デジタルカメラなどの精密機器や電子部品では世界トップ企業を多く輩出している。日本の一部製造業に見られる卓越した競争力の背景にあるものについて、いつ頃まで遡れるか正確に答えるのは難しい。19世紀半ばの開国以来、多数の日本人を欧米諸国へ留学等で派遣すると同時に、欧米からの技術者を日本へ招聘し、急速...
  • 2008/06/13
    携帯端末出荷台数の減少を見て -鈴木崇生-
    携帯端末の普及はピークを迎えたようだ。JEITAが11日に公表した4月の携帯電話・PHSの出荷台数は前年同月比21.1%減という結果である。各キャリアが毎月公表する純増数から推定される解約率などを用いて逆算すると、出荷台数が大幅に減少したことは推測できていた。しかし、その幅は予想を超えた数字であった。とはいえ、もっと落ち込むと予想していた3月がほぼ横ばいで推...
  • 2008/06/06
    店舗でみたユニクロ商品
    ファーストリテイリング傘下のユニクロの好調が際立っている。衣料品を販売する大手各社の5月の既存店売上高が軒並み前年同月を割り込む中、3日引け後に発表されたユニクロの速報値は7.9%増。客数、単価ともに前年を上回り、一人勝ちの模様を呈している。 同社の08/2中間期の業績は計画を売上高で121億円(4%増)、営業利益で83億円(18%増)上回る好決算となった。...
  • 2008/05/30
    現場主義
    現在、建設機械業界は活況を呈している。新興国のインフラ整備に加えて、資源高を背景とした鉱山開発など様々な場所で建設機械は使われ、最近では無人の機械稼動管理システムなどの機能も搭載されるようになった。油圧ショベルやホイールローダーを始め様々な種類の建設機械があるが、読者の方々も名前はわからなくとも、一度は道路を走っている建設機械などをご覧になった経験はおありだ...
  • 2008/05/23
    ‘9月危機’はあるのか!? -堀部吉胤-
    国内金融機関の不動産融資は、当局の指導により昨春当りから選別色が強まっていたが、昨秋から金商法施行やサブプライムローン問題の深刻化などを受け一段とタイト化し、1月10日のアセット・マネジャーズ(2337)の大幅業績予想下方修正でさらに引締まり、決算を控えた3月末には極度に硬化した。巷では弱小マンションデベや私募ファンドがバタバタと潰れる'3月危機'が囁かれて...
  • 2008/05/16
    サブプライム後の国内自動車業界 -高田悟-
    国内主要カーメーカー8社の08/3期決算が出揃った。これまでは円安や中国を中心としたアジア、南米など、新興国でのモータリゼーションを追い風に業績拡大が続き、終わった期の業積も各社とも堅調となったが、現在進行中の09/3期はほぼ全社が売上は前の期に比べ、横這いから若干の減収を、利益はトラックや軽自動車に集中する会社を除く全社が2桁以上の減益を見込んでいる。好調...
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