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アナリストコラム一覧

アナリストの知識や経済・業界動向、活動の中で感じた問題意識など幅広い視野でとらえた情報を不定期に『アナリストコラム』を通じてお客様にお届けいたします。

  • 2009/11/27
    企業の長期的な経営の方向性を見る視点を養う -服部 隆生-
    事業環境に変化は付き物である。筆者の担当する電機・精密セクターを見ると、創業事業と現在の主力/コア事業の異なる企業も多々ある。時代の変化、新たな市場・ニーズに対応して進化できる会社が現在生き残ったとの見方もできるだろう。海軍向けの潜望鏡や測距儀を国産化するため1917年に設立されたニコン(当時は日本光学工業)は望遠鏡やカメラ向けレンズ等を作っていたが、戦後普...
  • 2009/11/20
    ソーシャルゲーム -鈴木 崇生-
    ソーシャルゲームという言葉が取りざたされるようになった。ミクシィ、ディー・エヌ・エー、グリーなどが有するSNS、プラットフォームが注目され、株価へ反映されるようになって久しい。ソーシャルゲームの定義は曖昧で確たるものが無い。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上に展開されるゲームをソーシャルゲームとする人もいるし、社交性を伴うゲームをソーシャルゲ...
  • 2009/11/13
    NT倍率が高止まりしていることに危うさを感じる -坪井 信行-
    ここ数カ月、いわゆるNT倍率が高止まりしている。本日の引け時点でも11.27倍(現物指数ベース)となっており、引き続き高い水準を維持している。NT倍率は、いうまでもなく日経平均株価をTOPIXで除したものだが、その水準が高いというのはどういうことを意味しているのだろうか。日経平均は、225銘柄の株価を一定の除数で割ったものであり、単純平均に近い正確をもつ。そ...
  • 2009/11/06
    市場縮小の中、大手の優位性が高まっているリース業界 -堀部 吉胤-
    リース事業協会発表の2009年度上期の国内リース取扱高(調査対象241社)は、2兆4,712億円(前年同期比20.5%減)と大幅に減少。月次ベースでみるとサブプライムローン問題が取り沙汰され始めた2007年6月以降、28カ月連続のマイナス。市場の縮小は長期化している。リース取扱高低迷の主因は、景気悪化による民間設備投資の減退だが、民間設備投資に占めるリース設...
  • 2009/10/30
    電気自動車について考える(東京モーターショーを見学して) -高田 悟-
    先週第41回東京モーターショーを見学した。自動車不況や外国勢の中国シフトなどを背景に参加企業数は前回から半減した。海外企業の参加減に加えゴージャスなスポーツカーなどの出展が少なく華やかさには欠けた。しかし、参加各社の環境技術をアピールする出展で自動車社会の近未来を考えることができ大きな収穫があったと感じている。 ホンダのブースを通りかけた時だ。ホンダの精神「...
  • 2009/10/23
    希望を捨てる勇気 -藤根靖晃-
    池田信夫著「希望を捨てる勇気」(ダイヤモンド社)は、現代社会、経済を捉える上で必ず読んでおきたい一冊である。「格差の正体」を正社員の既得権保護にあるとして、それが労働市場の閉塞性による失業率の拡大を齎し、はみ出すことに対するリスクが本来優秀な人材のノン・ワーキングリッチ(=閑職)を生み出しているという構造とそれが成長の阻害要因になっていることを論理的に説明し...
  • 2009/10/16
    依然、厳しい需要環境にある機械産業 -高辻 成彦-
    機械産業全体では依然として厳しい需要環境にあるが、一部では需要回復が顕著になって来ている。それは、半導体製造装置業界である。 半導体製造装置業界各社の動向をみると、ディスコ(6146)は、LED(発光ダイオード)の需要増を背景として、レーザソーの販売が2Q(7-9月)で急増したことにより、2Qの個別売上高(10月1日公表の速報値)は、1Q(4-6月)比で1....
  • 2009/10/09
    三菱ケミカルホールディングス白色LED、考慮すべき点 -高橋俊郎-
    白色LEDが話題となっている。私の見ている化学セクターでは三菱ケミカルホールディングス(4188)の注目度が高い。ここでは、9月18日に「教えてアナリスト」で書いたことに追加して書きたい。三菱ケミカルホールディングスが白色LEDで有望かどうかと問われるならば有望であると考えている。今回は(あえて)考慮しておきたい面を書いてみたいと思う。「教えてアナリスト」で...
  • 2009/10/02
    株価調整後の立ち直りも、「中国関連」と「環境関連」が主導? -佐藤謙三-
    前回の当コラムを執筆した7月末の時点では、10/3期1Q(4-6月)の業績発表が一部始まっていた段階ながら、担当している素材関連企業の中には期初計画を上回る企業が多く、通期業績の上振れを期待して株価は上昇、日経平均株価も年初来高値を更新するなど力強い展開だった。その後日経平均株価は、概ね1万200円?1万600円程度の狭いボックス内での動きとなっていたが、こ...
  • 2009/09/25
    民主党政権下のグリーン政策に期待 -服部隆生-
    民主党は環境政策では従来政権以上に厳しい目標を掲げている。鳩山首相は9月22日の国連演説で、日本は温室効果ガスを2020年までに1990年比25%削減すると表明した。産業界の一部では悲鳴のような声が聞こえる他、マスコミでも個人負担増の側面だけが強調されている。しかし、全体的に見ればプラスの効果がはるかに大きいと筆者は考えている。日本が温室効果ガスの大幅抑制で...
  • 2009/09/18
    携帯電話メーカーは本格再編へ -鈴木崇生-
    NEC、カシオ計算機、それに日立製作所が携帯電話端末事業を2010年4月に統合するとの発表がなされた。NECの携帯電話事業と、カシオ計算機と日立製作所の携帯電話端末を開発しているカシオ日立モバイルコミュニケーションズとが事業を統合する。発表に先んじて観測記事が出ていたために驚きは少なかったが、いよいよ再編が本格化するという印象を強く受ける情報がこの発表には含...
  • 2009/09/11
    幻のSQ -坪井信行-
    メジャーSQを波乱なく無事通過かと思いきや、「幻のSQ」となってしまった。「幻のSQ」というのは、SQ値を現物・先物の指数が全く届かないで終日推移したことを意味する。なぜ、それが注目されるのかというと、SQ値算定の際、現物株の売買高が大きくなるためである。SQ値での売買が大きくなれば、SQ値自体が一つの節目になる可能性がある。SQ値を上回る推移なら下値支持に...
  • 2009/09/04
    REITは内部成長から外部成長の局面に -堀部吉胤-
    東証REIT指数は2007年5月31日の2,612.98をピークに崩落が始まり、昨年9月のリーマンショック以降は垂直的な下落となり、昨年10月28日に704.46の最安値を付けた。リーマンショック前の下落は需給面の要素が強かったが、リーマンショック後は、㈰金融機関が不動産融資に対し及び腰になったことによるリファイナンスリスク、㈪実体経済悪化に伴い空室率、賃料...
  • 2009/08/28
    エコカー販売支援策と国内自動車業界への影響 -高田悟-
    本年1月にドイツでスクラップインセンティブ(新車買換補助金、以下補助金)が導入された。その後、同様の公的販売支援策が欧州諸国、アジア、米州へ伝播した。政府支援策は減税であったり、補助金のみであったり、両方を組み合わせたりと国により多少違いはある。ただし景気対策として自動車需要を押し上げる、と同時に環境政策の推進に役立てるという2点で共通する。ハイブリッド車や...
  • 2009/08/21
    個人投資家は本当に短期売買が中心なのか? -藤根靖晃-
    先日、日本証券アナリスト協会で「株式保有構造と流動性コスト:投資ホライズンの影響」(宇野淳氏:早稲田大学ファイナンス研究科教授)というセミナーがあった。これは株主構成の違いによって、株式流動性や企業価値に影響を与えるという実証研究であった(その研究結果にはこの稿では取り上げない)。 この実証研究で用いられた個人投資家の投資ホライズン(平均保有期間)は極めて短...
  • 2009/08/14
    底打ち感の見え始めた機械産業と産業革新機構への期待 -高辻成彦-
    昨年9月のリーマンショック以降、機械産業には厳しい経済状況が続いていたが、今年に入ってから一部ではあるが、底打ち感が見え始めて来たようだ。 (社)日本半導体製造装置協会が発表している日本製SPE(半導体製造装置)の受注高(3カ月移動平均値)は、今年3月を底に3カ月連続で上昇。ようやく受注減に底打ち感が出てきた。また、内閣府が発表している機械受注統計においても...
  • 2009/08/07
    化粧品(メーキャップ類)は景気回復の先行指数となるのだろうか?-高橋俊郎-
    少し古い記事であるが、日経新聞7月12日(日)エコノ探偵団「なぜ化粧品だけ不況知らず」という記事があった。見出しには「外食減らしてもオンナ磨き」、「戦前の恐慌時も市場拡大」など。最近、化粧品も担当しているため興味深く読んでみた。タイトルを見た瞬間は、認識と若干のズレを感じた。個別企業では業績堅調な企業もあるが、総じて主力の中価格帯品(ドラッグストアなどで販売...
  • 2009/07/31
    10/3期1Qの決算発表始まる -素材関連の業績は総じて上振れているが一部警戒感も -佐藤謙三-
    10/3期1Q(4-6月)業績の発表が始まった。担当している素材関連企業や食品(一部)の中で、本日(7月31日)までで約3分の1の発表を終えたが、期初計画を上回っている(1Qの収益予想は発表しない企業が多く、上期や通期予想の進捗度等から推定)企業が多い。一部では、10/3期1Q業績の回復が鈍いことが嫌気されて株価が8月にかけて調整する、いわゆる「株式市場の8...
  • 2009/07/24
    BOPビジネスのポテンシャル -服部隆生-
    カメラ、テレビ、PC、携帯電話などデジタル機器は先進国ではほぼ行き渡りつつある他、こうした地域の人口年齢構成を考慮すれば、今後の成長余地は大きくないと考えられる。パナソニックなど民生電機大手は中長期的な収益拡大には新興市場への拡販が重要と認識している。新興国では先進国並みの購買力を持つ富裕層を従来は対象としていたが、近年の経済発展により中間所得層の購買力も高...
  • 2009/07/17
    『ドラゴンクエスト9』 300万本突破 -鈴木崇生-
    ドラゴンクエスト9が7月11日に発売された。発売後3日で300万本を突破するなどで出だしは上々と言える。前作のドラゴンクエスト8も発売後3日で300万本を突破しており、400万本突破へ期待がかかる(TIW予想は420万本)。延期が発表された際、スクウェア・エニックス・ホールディングスは同作品の出荷本数について計画に300万本織り込んでいた、と語っていた。仮に...
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